【80:昔からライトノベルのようなものはあった】
数年前、たまたま古い時代の少年少女小説関係の本を、何冊か引き取る機会がありました。
どれも戦前の物語であり、ざっと目を通すと、舞台や時代背景が違うだけで、現在好まれているものと大きな差はないように感じたのです。
冒険活劇では、謎の悪者が敵として登場し、それを成敗するヒーローが大活躍を見せました。
悪者は必ずやっつけられるのです。
これ、今も基本パターンですよね。
単純明快で、ストーリーを作りやすいのだろうと思います。
あと戦前だったためか、『敵国』っぽいものが存在したり、軍人さんが活躍したり。
戦意高揚の意味合いもあったのだろうと、この辺りは現在のライトノベルとはちょっと違う考え方だと思いました。
また他には当時のSFであったり、今でいうところの日常系と感じる作品もあったり。
この時はありませんでしたが、考えてみれば『サザエさん』だって、『フクちゃん』だって日常系です。
『のらくろ』だと、冒険ファンタジー系でしょうかね。
こうやって、今のジャンルに当てはまるんですよ。
だから昔から、少なくとも私たち日本人はこうした物語が好きで、時代が代わっても生み出され続けてきたのだろうと思います。
考えてみれば昔話もたくさん残っていますし、日本神話など壮大なファンタジー小説になりますからね。
そうした血統が脈々と受け継がれて、今のライトノベルにつながっているのかもと思いました。
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