　別に読んでいるわけじゃないので、あくまでも推測で話をしますが、異世界における『スローライフ』系の話が増えたんじゃないかと。

　何故かと言われれば、作品の説明も、タイトルも、『スローライフ』って入っているから、私だってわかります。

　冒険に代わって異世界の『スローライフ』が台頭してきた時代なのかなと思いました。

　『スローライフ』という言葉は、ここ何年間かの間に、急に一般的になってきました。

　すっかり現代人の理想の一つになりましたね。

　ただし昔でいうところの『遊んで暮らす』とはちょっと違うかなと思います。

　多少の遊びはありますが、ある程度この生活を維持するための何らかの努力は必要です。

　その上で無理のないように楽な気持ちで暮らすことが、この目的だと考えます（人によって考え方は違うと思いますので、あくまでも個人的なもの）。

　こうした作品を目にするようになったのは、それだけ現代人がくたびれているからでしょう。

　更にみなさんも経験したコロナ禍で、だいぶ窮屈な生活を数年間続けさせられましたね。

　またタイミングも悪く、物価高が追い打ちをかけて生活は苦しくなるばかり。

　あ～、やだやだって思います。

　そんな世の中になっていけば、ゆったり、まったり、のんびりとした生活に憧れるのも不思議なことではありません。

　そうした世相を映し出していると思いました。

　古い時代の言葉で表すならば、これは一種の白日夢です。

　昔は頭の中で終わっていたものが、今はライトノベルほか、様々なメディアに出力されて形になっています。

　目に見えるようになったから、今は当たり前にとらえることが出来るようになったのだと思います。

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