4.Bランクアイテム
Bランク
・中級回復薬×2
・村田流気功術虎の巻
・ニャンバス2020
・オ〇エント工業製等身大人形
・バ〇ットM82(12.7mm×99mm弾10発入り)
・大賢者ムラムラス著『ゴーレムの作り方』
・マジックバッグ容量1000リットル
・洋裁入門
Bランクのアイテムはこの8つ。
ダブりの中級回復薬を数えれば全部で9このBランクアイテムが出た。
Bランク1つ以上確定の11連ガチャは7回しか回していないので、残る2つが自然排出のアイテムということになる。
確定ガチャ以外ではSランク1個とBランク2個しか上位ランクのアイテムが出ていないあたりに自然排出率の渋さを感じる。
だがまあ、そのへんは大量に溜め込まれていたポイントに助けられた。
これからもあまり単発ガチャは回さずに、貯めておいて連続ガチャを回すのが正解なのかもしれない。
名 称:中級回復薬
ランク:B
詳 細:中級レベルの身体の損傷を治してくれる薬。治る損傷には限界がある。
名 称:村田流気功術虎の巻
ランク:B
詳 細:村田流気功術の神髄が書き記された書物。これを読み終わる頃にはあなたは気功術の達人になっていることでしょう。
名 称:ニャンバス2020
ランク:B
詳 細:ニャンバス社製の魔法の箒。跨れば空を自由に飛ぶことができる。
名 称:オ〇エント工業製等身大人形
ランク:B
詳 細:オ〇エント工業がその技術と情熱をすべて注ぎ込んで作り上げた成人男性向け等身大人形。女性の身体が細部まで綿密に再現されている(局部以外)。
名 称:バ〇ットM82(12.7mm×99mm弾10発入り)
ランク:B
詳 細:バ〇ット・ファイアーアームズ社製の対物ライフル。12.7mm×99mm弾を撃ちだす最強のライフル。これさえあれば2キロ先の敵もイチコロ。
名 称:大賢者ムラムラス著『ゴーレムの作り方』
ランク:B
詳 細:大賢者と呼ばれたムラムラスが書き上げた著書の1冊。ゴーレムを作るために必要なことがすべて書かれている。
名 称:マジックバッグ
ランク:B
詳 細:その小さな見た目とは違い、中に1000リットルまで物を入れることができる魔法の鞄。鞄の口に入らないものは入れられない。生物も入れられない。中に入れた物の重さは感じない。かばんの中は外と同じ時間が流れている。
名 称:洋裁入門
ランク:B
詳 細:洋裁の基礎が書かれた本。基礎も極めれば奥義となる。著者不明。
全体的に本が多いな。
9つのアイテムのうちの3つが本だ。
これは気になったので実際にカプセルから出してパラパラめくってみたのだが、なぜだか全部日本語で書かれていて私にも読むことができた。
ゴーレムの作り方とか絶対日本の本じゃないと思うのだが、それを言うならガチャメニューやアイテム鑑定の文章なんかも全て日本語なのでそういうものなのだろう。
文盲や盲目の人だったらどうなるのだろうとか思わないでもないが、それはとりあえず置いておこう。
とにかくBランクアイテムには本が多い。
本が高価なものであるということもあるだろうが、どれもなんらかの技術の指南書であることから、素晴らしい知識にはそれだけ価値があるということなのかもしれない。
気功術はできるかどうかわからないけれど、ゴーレムの作り方と洋裁はぜひとも学んで自分のものとしたい。
今の私は行方不明になった孤児という状況だから、手に職をつけないとまともに就職なんかできないだろう。
ガチャがあれば就職なんかしなくても生きていけそうではあるけど。
なんとかしてダブりの中級回復薬あたりを売ることができたらまとまったお金が手に入りそうではある。
だけど高いものを売る時こそ私のような怪しげな身分が邪魔をする。
本物なのか、盗んだ物ではないのか、それらを証明するのはそれまで積み上げてきた信用だったり、信用ある誰かの保証だったりする。
そういったものが全くない私がこんなものを売ろうとしたところで、良くて買いたたかれるだろう。
最悪犯罪者として捕まったあげく、物だけ奪われるということもあり得る。
身元を保証してくれる保護者のいない10歳女児には厳しい世界だよ。
Bランクアイテムの検証に戻ろう。
ひろしの記憶を持つ者としてはやっぱり気になるのは等身大人形だ。
これはひろしの世界ではかなり有名な商品で、高額な最高級性玩具だったはずだ。
激安風俗なら100回は行けるくらいの金額で、当然ひろしも購入することはできなかった。
本来は風俗店などに入店を断られてしまうという障碍者の人に向けて作られたものだが、ひろしの時代には誰でも購入することが許され、一種の芸術品のような扱いを受けていた気がする。
これは実際にカプセルから出して見てみたいアイテムだ。
私は川原のなるべく平らな場所にテント(最高級品)を設置した。
設置といってもカプセルを開けるだけなので何も難しいことはない。
カプセルの中のアイテムは開けると私の前方10センチくらいの位置に正確に出現する。
これさえわかっていれば場所の調整は難しくない。
最高級品のテントは最初から組み立てられた形でカプセルに入っていたので、面倒な工程なども必要ないのだ。
普通のテントもCランクアイテムとして出ていたと思うけれど、そんなものを今更使う気にはなれなかった。
私はテントの入り口の重なっている布をめくって中に入る。
中は外見の10倍くらい広い。
12畳くらいの部屋にはベッドとテーブル、椅子が置かれており、壁際にはミニキッチンまである。
明るいことを不審に思い天井を見ると、灯りの魔道具がぼんやり光を放っている。
ミニキッチンには水道の魔道具とコンロの魔道具、冷蔵の魔道具が使われていた。
ひろしの世界では電気やガスといった多種多様なエネルギーで生活を豊かにしていたようだが、この世界では大体便利なものは魔力の力が源だ。
魔力は誰もが持っているものだが、個人差がある。
だから魔物の身体の中から取り出す魔石という石を利用して安定性を高めているのだ。
ぼんやりとした灯りの中、私はラブドールの入ったカプセルをベッドの前で開けた。
身長140センチくらい、白金色の髪をした西洋人顔の美少女人形がベッドに横たわった、ばっちり服を着て。
とりあえず、その服ちょうだい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます