境界

白湯

第1話つまらない日々

人々が作りし空想の境界それは世界各地にあり許可なき物は通れない魔法の境その名は国境


それは無数の人々が無惨にあの世へと逝く事になる戦争を起こさないために作られし呪われし物


その境目で今戦いの決着が起きようとしていた


「死に晒せ」


苦しみ助けを乞う男に満面な笑顔で止めの一撃を指し高笑いを上げて喜ぶ者がいた


「き…さま」


「勝てば良かろうなのだ」


「…」


広大な野原に有るには奇妙で異質な机とそれを囲むようにある椅子に座る3人の男がいた


「貴様、また如何様を」


苦しそうに倒れ込み机に額を着つかせた男が対戦相手の男を睨み付けた


「そう睨むな見抜けなかったお前が悪い…それとジン、あと数試合は此で行けてたのに」


「…」


何時もながら不正行為をして楽しむロンと毎回のようにそれに引っ掛かるベンに呆れつつ自分の札を机に放り投げた


「「!」」


机に手を置き札を見た2人はほっぺを引っ付かせジンに振り向き役の名前を叫んだ


「馬鹿な!…俺のストレートフラッシュが」


「まさかお前も如何様を!」


戦争の時に負った傷で喋ることが出来なくなったジンはミニ黒板に言葉を書き進める


<神が微笑んだ結果です>


「そうか、って事はロンお前如何様して負けた事になるな」


さっきまで顔を赤くして切れていたベンだが意気揚々とロンの事を煽り散らかす


「貴様の運はどうなってんだよ」


実は今のが初めてではなく今日だけでロイヤルストレートフラッシュを4、5回そして今のを合わせて6回か5回は出している事になった


<日頃の行いかな?笑>


あざけ笑うジンに飛びかかるロンだが見えない壁に邪魔され頭打ち間抜けな姿を晒す結果だけに終わった


<笑>


「ぷ」


「イテテテテ」


椅子に座り直したロンはバックからボードを取り出してきた


「ゲーム変更、今から此をやる」


トランプを持ち主のベンに渡し物が一切乗っていない状態にし通常の何倍も大きい人生ゲームを協力して設置した


「何か大きくないか」


< (  Д ) ゚ ゚ >


2人が驚くのも当然このボードは世界何処を探してもこの1つしかないロン特製の改造人生ゲームなのだから


「安心してくれ如何様の仕様がないようになっているから」


<「当然だ」>


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