第16話 ゲーム二日目③
俺はパンツを脱いでいた。それ以外の衣服はもうすでに全部脱いでいる。裸足だと床が冷てーな。
別に俺の場合、晴香に裸を見せることに抵抗はない。なにせこいつの裸をもう見ている。て言うか、現在進行形で晴香は裸だ。ならば別に恥ずかしくなどない。
脱いだパンツを雑に床に放り投げる。
さて、じゃあ犬の真似とやらをしますかな。
「俺だけ犬の真似をするのもフェアじゃない。お前もしろ。ちょうど全裸だしな。リードがないのは残念だが」
そう言うや否や俺は床に正座させている晴香に四つん這いで近づく。そして上にのし掛かる。
「え? ちょっ、ちょっと待って。な、何してるんですか!?」
おー、こんなときでもちゃんと敬語使ってる。調教の賜物だな。
「え? 何って、犬の真似だが? 俺とお前は犬で、それもメスとオスなんだから、ヤることと言ったら一つだろ?」
「待ってください! ノルマは? ノルマはどうするんですか?」
俺の下地になっている晴香が必死に訴える。これからの展開を悟り、涙目になってすらいる。
「は? んなもんお前次第だ。俺をその気にさせて、犬の気にさせれば、仰向けでワンと吠えるかもな」
「ちょっと待って。それだけは待って。お願いします。待ってくださいっ!!!」
いや、待たない。てか待てない。俺のアレはもう準備できてる。二日目もこいつの艶かしい裸を見せられてそろそろ限界なんだ。本当は明日にするつもりだったが、もう待てない。
「やめて、やめてっ。いやだ、いやだ、いやだよ。それだけはやだ。それだけはやめてっっ!!」
「ワンワン! ワンワンワンワンッ!!!」
俺は犬だからな、人の言葉など通じん。だから、やめてと泣きながら言われても知らない。だって俺は犬なんだから。こればかりは仕方ない。
「ワンワンワンワン!!」
俺は自己主張をし続けるそれを容赦なく晴香に突き立てる。
「あっ!? あン! やだ、痛い! 痛い、やめて、やだ、やめて、やだっ!!!」
脳の何かがスパークした。理性なんてもう焼き切れている。
俺は彼女に覆いかぶさりながら、ひたすら腰を動かす。泣きながら何かを訴える晴香の声などもう耳には届かない。
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晴香はベッドの上で白い液体にまみれながらぐったりしていた。
時刻は14時52分。
いやー、ヤった、ヤった。もう流石に出ない。
あっ、そうだ。夢中になりすぎて忘れていた。ノルマを達成するのが本来の目的だったはず。
「晴香。こっち向け」
ドスの効いた声で言うと疲れ果てた晴香の顔がこちらを向く。わー、顔も白い液体まみれじゃん。やったの俺だけど。
「ワンワン!! 晴香、楽しかったよ。明日もシような」
すっかり萎んだそれを仰向けで見せつけて、俺は吠えた。
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