オタク・ポエム

かぎろ

煉獄さん

 鬼滅の8巻が発売されて、はじめから生きてないくせに、煉獄さんは死んでしまった。そのことがくるしくて、涙がぽろぽろあふれて、それから、わからないけど、やってやるって思えた朝。アニメの、マンガの、ラノベのキャラに、心臓があってほしかった。かれらがくれるものはすべて本物だけれど、くれないものが、多すぎる。キャラクターたちは現実の偽物だ。オタクたちも虚構の偽物だ。オタクの望み、幻想に住みたい、触れたい、それらはぜんぶ、叶わなくて、叶わないのなら、煉獄さんのぶんまで心臓を動かしたい。生きたことのない煉獄さんから、生きるちからをもらって、生きたい。

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