第15話 OGの意味を知ったら、気軽に使ってほしくない。変な就活ルールは、どうして生まれた?こういうブレが、アイドルの歴史も、黒くしていく。

 OGの、裏歴史。

 「私、OGに、御社のことを聞きました!」

 あまり、気軽に使ってもらいたくは、ないんだけれど。

 当時の、この雑誌の編集長が、こんなことを言い出した。

 「ガールっていう言い方は、軽くないか?職場の女の子っていう感じになっちゃって、個人的に、気に入らないんだよね」

 それで、この編集長が、オフィス・レディーのほうを押してきた。これぞ、ごり押し。

 …で。

 オフィスレディー(OL)のほうが1位に、なっちゃったわけだ。

 「総選挙!」

 「総選挙!」

 ちゃんと考えられる就活生で、あってほしいよ。がんばってきた子たちを追いやれた力を、良い方向に、使ってほしいな。

 「そうなの?OGって、オフィス・ガールっていう意味にも、なっちゃうんだ。私、そんなこと、考えていなかった」

 こうした、ものを深く考えられない学生面接ルールが、大発展。だから、バブルさんたちが、生まれちゃったんですかね?

 こんな就活ルールって、どう?

 「エレベーター内にいる就活生は、扉が完全に閉まるまで、エレベーターの外に向かって、おじぎする」

 じゃまだよ、あなた。

 会社にも、問題はある。

 「採用の基準が、あいまい」

 だよね。

 マナーが、合否につながっちゃうのは、マナー協会とかくらいで良いじゃないか。

 「御社は、何を求めているんですか?」

 どうして、こんなにも、バカっぽい面接ルールが、増えてしまったのか?

 こんな、理由らしいです。

 「就職氷河期や、リーマン・ショックのときには、就職の門が、狭くなりすぎた」

 「努力のできた世代が、落とされる」

 「それなのに、過保護な世代は、内定」

 「不公平」

 「基準が、わからなくなってしまった」

 「だから、就活生のほうからルールを作っていくしか、なくなった」

 「たとえ、バカバカしくても」

 へえ。

 そうなんですか?





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