星降る海とひかりある未来

じゃー

プロローグ

人生の分岐点に到達した時、どれだけの人間が満足のいく選択を選ぶことが出来るだろうか。

基本的な選択肢に、はたして正解が含まれているかすら謎である。

神のみぞ知る結末に抗うように、より良くする為に、日々の選択を行う。

間違えても戻ることも選び直すことも出来ない。


俺はある能力のお陰で、”不正解”の選択肢の先を視ることとなった。

それは大きなアドバンテージとなるはずだった。

しかし、俺は失敗してしまった、間違えてしまった。


チャンスを無下にして、俺は結果的に”不正解”を選んでしまった。



目を背けても、”失敗”という結果が俺の心へと蓄積していく。

後悔の渦に飲まれながらも人生の選択はこれからも消えることはない。

心という器から溢れ出そうな感情を溢れさせないように我慢して、俺はこれからも生きていく。

それが”不正解”を選択した俺の出来る精一杯の償いだと信じて……。

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