再会した幼馴染とタッグを組んだら冒険者でも、学園でも最強になってた

じゅじゅ/limelight

第1章

第1話 プロローグ

「大きくなったら、また一緒に冒険しようね!」


「おう!」


小さい頃に、そのとき俺の唯一の親友と交わした約束。俺たちはよく近くの森の中に入って冒険ごっこをしていた。


森に入ったり、見知らぬモンスターを発見したり。楽しい日々を送っていた。


だけど、俺たちは離れ離れになった。


俺はその後もその約束を忘れることはなかった。それが、あいつと交わした最後の約束だったから。


そして、俺はその約束の前にほんとうに冒険者ギルドに行ってみた。

試しに冒険者らしくモンスター討伐とかしてみたけど…


「はぁ…」


俺、弱すぎね?


何度もモンスター討伐とかダンジョンとかいってみたけど、すぐ命の危険迫ってくるし、今や俺より遅く入ったやつより弱くなってるし。


「なあ、あいつ弱くね?」


「あの人、俺たちより先輩なのにまともにモンスター討伐すらできないらしいぜ?」


「マジ?あたし以下じゃん!」


俺が来ればいつもこうだ。絶対に笑われる。ひどいときには、俺が集団でダンジョンに潜るときには、着いてくるなと言われることもあった。


まだ時間はある。


あいつとのたったの一つの口約束。わざわざこんなことまでして果たす必要もないのかもしれない。


だけど、俺はなにも考えずに、必死に勉強した。特訓も重ねた。


辛い日々だったが、冒険者ギルドに行くたびにバカにされるくらいならいいと思っていろいろやってみた。


その間、俺はすっかり冒険者ギルドから姿を消し、いつしか俺の悪い噂も消えていた。


「さてと」


その後、俺は復帰する冒険者のために開かれる毎年恒例の復帰大会に参加していた。


そこで俺は他の冒険者に圧勝。最初は俺の名前を覚えていた古参冒険者が俺を舐めて手を抜いてきたこともあったが、一瞬で軽く捻り潰した。


なんの障害もなく、優勝。ちなみにその後、どうやら今年からその大会が中継で全冒険者ギルドの中で放送していたらしく、俺の名が一気に広まり、パーティーに入らないかと声をかけてくる輩や、見直したと言って昔俺のことを笑っていた憎き奴らまで来た。


「悪いな。とりあえず俺は俺が待っている人が来るまで誰ともパーティーを組むつもりはない」


何度もこうして断ってきた。


俺の名前はロワ。


今期最強の復帰冒険者であり、最弱な冒険者から最強に成り上がった、ただ一人の親友を待つ冒険者だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


読んでいただき誠にありがとうございます。

面白かった、続きもみたい、などと思っていただけなら、下の星をつけてくださるとこちらのモチベーションにつながりますのでよろしくお願いします。


これから先のパートでもですが、なろうに出しているものと少し改稿している部分があります。カクヨムに出してる方が新しいものなので、もしなろうに行った場合間違えないよう、よろしくお願いします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る