眼鏡をどうぞ
@ramia294
第1話
眼鏡。
カクヨムに集う皆様。
眼鏡を使用している方。
多いのでは?
僕も眼鏡の愛好家。
眼鏡。
楽ですよね。
でも…。
コンタクトレンズの経験。
僕には、ありません。
本当は、どちらが便利なの?
僕の。
あなたの眼鏡。
時には、壊れることも。
レンズが割れたり。
フレームからの脱落なんてのも。
時には、あります。
ある日。
仕事後。
残業後。
帰宅途中の電車の中。
僕の眼鏡。
レンズとフレームがケンカでもしたのでしょうか?
突然外れてしまいました。
会社の帰り。
自宅の最寄り駅。
いつもの。
眼鏡屋さん。
優しい。
おじいさんのいる。
眼鏡屋さん。
帰る途中に、立ち寄りました。
しかし。
残業後の遅い時間。
いつもの。
お店は閉まっていました。
困った僕。
眼鏡がないと。
お仕事も。
お楽しみのテレビ番組も。
通勤電車の。
可愛いあの
途方に暮れる。
僕。
田舎の町の灯りの少ない。
小さな通りの向かい側。
月明かりに、黒く浮き立つ街路樹。
見慣れない。
青い看板発見。
ぼんやり、見える眼鏡の形。
もしや…。
これは…。
近づく僕の目に。
眼鏡屋さんの看板。
こんな田舎の。
こんな近くに。
もう一軒の眼鏡屋さん。
ちょっと変?
困っている僕。
青い看板の。
眼鏡屋さんに飛び込みました。
眼鏡屋さんには、女性の店員。
その人の可愛い笑顔は。
通勤電車で見かける笑顔と同じ。
彼女は、僕の町の。
眼鏡屋さんでしたか。
しかし…。
何か変?
「どうされました?」
笑顔の彼女。
声まで。
可愛く。
僕は。
疑問を胸にしまい込むと。
「眼鏡のレンズが、外れてしまい、困っています」
差し出す眼鏡。
「ちょっと、拝見いたします」
僕の眼鏡を持って。
お店の奥に入っていた彼女。
お店には、たくさんの眼鏡。
まるで…。
たくさんの眼鏡に見つめられている。
不思議な、不思議な。
気分。
(そういえば、先ほど感じた疑問は、何だったかな?)
何故か、思い出せません。
それよりも気になる。
眼鏡たちの視線。
不思議な、不思議な。
気分。
その時。
お店の奥から。
彼女が。
「大丈夫です。すぐに取り付けられそうですが、レンズに小さな傷が」
彼女は、レンズの傷を指さしました。
こんな傷あったかな?
お店の中の。
眼鏡の視線。
気になって。
思い出せません。
「良ければ磨いておきましょう。この程度の傷なら、消えてしまいます」
「お願いします」
僕は、深く考えずに答えます。
「今までよりも、もっと見える様になります」
「ありがとう」
そんなに時間は、かかりませんでした。
研磨をすると言って、奥に入った彼女が、すぐに出てきて、眼鏡を僕に渡しました。
「この世の真実が、見えるようになります」
それからの記憶はありません。
気が付くと、僕の部屋に帰っていました。
その日は、もう遅いので、ベッドに入りました。
眼鏡を外す直前。
誰かの姿を見たような気がしましたが…。
錯覚でしょう。
僕は、華のひとり暮らし。
夢の独身。
孤独に負けないひとり身の僕も。
睡魔には。
勝てません。
皆さん。
おやすみなさい。
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