第168話 オウモからの新装備提供
168
「
「そんなああ」
額に十字傷を刻まれた少年、
開発者であるクマ国の過激派政治団体〝
その一方で、同じようにテストした瓶底メガネをかけた白衣の少女、
「オウモさん。私は動かせるみたいだけど、しっくりこないからいい。それより、今使ってる鞄が壊れそうだから、分けて貰えたらありがたい」
「祖平サン。
「びっくり。それでお願いします」
かくして遠亜も新たな力を手に入れた。
オウモは桃太にも何か装備を渡そうと悩んでいるようで、ロッカーの前でうんうんと唸っていたが……。
やがて鱗状に加工した金属片を繋ぎ合わせ、洋服のジャケットに似せた青い
「お仕着せの装備で悪いけど、ひとまずコレを使ってくれ。他に何か使えそうなものは……、そうだっ、アレがあったじゃないか!」
オウモは物資倉庫へ慌ただしく飛び込んで、今度は緋色に輝く手袋を持ってきた。
「出雲クン。このグローブは、〝
「俺に使えるでしょうか? 名前から察するに〝
桃太の態度から、オウモも〝
彼女は、紫色のフルプレートアーマーをガチャガチャと鳴らしながら補足した。
「念のため言っておくと、カムロは人使いの荒いブラック君主だが、クマ国は〝
「わかってます。だからこそ俺は、カムロさんの元を飛び出したんですから」
桃太は師匠であるカムロの制止を振り切って、自ら戦場に飛び込んだ過去がある。
そんな経緯を知ってか知らずか、オウモは深々と頷き、鎧に包まれた肩をすくめた。
「あんにゃろうの話はここまでにしておこうか。
オウモは、自らが着込んだ紫色の全身鎧をポンポンと叩く。
「吾輩達が作りあげた
――――――
あとがき
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