第172話 援軍登場
172
「我流・
「AAAAAA!!」
「!?」
群れの真下にいた黒騎士は、三〇〇体分のミンチ肉が落下しては叶わないと蒸気エンジンを吹かすも……。
〝
「す、凄いサメエ。桃太おにーさん、更に強くなったサメエ」
「お姉さん。いいえ、先生も誇らしいですっ」
「英雄だ。新たな英雄が帰ってきた」
「勝てるぞ、生き延びられるんだ!」
銀髪碧眼の少女、
「ち、地上を焼き払うための貴重な戦力をこんな雑魚相手に失っただと? おのれ世界皇帝に喧嘩を売ったこと、後悔させてやるぞおお」
その一方、
「啓介さんが安易に密集させるからだろう。アンタの狙いは単純過ぎるんだ」
桃太は、全長一〇メートルに及ぶ雷をまとった巨大な鬼を見上げながら、呆れたように呟く。
黒騎士と模擬戦で試した時は、そもそも反射するのが困難で、たまに成功しても命中すること叶わず、広範囲を巻き込もうと編み出した〝我流・
仮に〝
桃太の視線を哀れみと解釈したのか、啓介は
「単純の何が悪い。最強の力とこれだけの兵力があるのだ。さきほどの技は至近距離では使えないと見た。ならば遠距離爆撃でなく、近接戦闘で仕留めればいい。世界皇帝の、王者の戦いを見せてやろう。来い、我が天下無敵の〝
「あ、ア、AAAA……」
どうやら啓介は飛行戦力を失った穴を、地上戦力を結集させることで
「……先頭にいるのは、
「!!」
「キシシシ。
かつて第六階層〝シャクヤクの諸島〟で交戦した灰色鎧の冒険者〝
「なあにが革命さ? 四鳴啓介、アンタの理念は古臭い独裁じゃないか!」
「手段を選ばないだけの哀れな男。革命されるべき愚かな暴君は、貴方だ」
「GAA!?」
サイドポニーの目立つ少女、
「我流・
「!!」
桃太と黒騎士はその隙を逃さず、衝撃をこめた
「柳さん、祖平さん、間に合ったか」
「ちいいっ、裏切り者とメガネ女かあっ!?」
――――――
あとがき
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