File040.Cランク
結局私達は魔物を倒すことはなかったですね・・・無事に町までついてしまいました。魔物に会わずに済めばそれに越したことはないのですよ。ただ、過保護すぎるんじゃないかと思っただけです・・・
「さぁ、ギルドに報告に行くわよ。」
「私達も一緒に行った方がいいんですか?」
「何言ってるのよ、アリスちゃんとイリスちゃんが行かないと意味がないでしょ?」
エマお姉ちゃん、なぜ私達が行かないと意味がないんですか?ちょっと分かりませんよ?
「アリスちゃん達は護衛依頼をこなしたんだからこれでCランクに昇格できるはずよ。」
「そうなんですか、キティお姉ちゃん?」
「ええ、お姉ちゃんの言ってる通りよ。ザナックさんの所で指名依頼を受けてたでしょ?アレの評価が高いはずだから十分なれると思うわ。」
「そうだな、もしかするとあと1回くらい何かしらの依頼を受けないといけないかもしれないがな。」
なるほど、評価が高くても回数が少なすぎるかもしれないって事ですか・・・
「この子達のランク昇格を見てもらいたいのだけど。」
「ちょ・・・エマお姉ちゃん、そんなの自分でやりますよ・・・」
「いいのよ、お姉ちゃんが好きでやってるんだからやらせておけば。」
キティお姉ちゃん・・・私が恥ずかしいのです・・・
「アリスさんとイリスさんですね、ランクの割に結構魔物を狩っていますね。実力的にも十分ですね。」
「それなら2人はもうCランクでいいのね。」
「そうですね・・・依頼数が少し少ないですね・・・」
「そういえば、ザナックさんの所の私が受けた依頼の完了報告が渡してなかったです。」
「それなら大丈夫ですね。依頼数も十分とは言えませんがCランク昇格でいいでしょう。それでは、ギルド証を預かりますね。」
結構早くにCランクまで来ちゃいましたね・・・
「ありがとうございます。マーキスお兄ちゃん達のおかげでずいぶん早くにCランクになれました。」
「アリスちゃんとイリスちゃんの実力だよ。俺たちは少しだけ力を貸したに過ぎないよ。」
本当にいい人達ですね。
「ほら、イリスもお礼を言いなさい。」
「ありがとうございます。」
少し待っていると新しいギルド証を持ってきてくれました。これで私達もCランクですね。
「さぁ、後の処理はマーキス達に任せて私達は宿に行きましょう。」
ちょ、いいんですか・・・マーキスお兄ちゃんに全部任せちゃって・・・いつもそうなのですか?確かに私達に出来ることはないのでしょうが・・・なんか悪い気がします。
宿屋は2人部屋を3つですか。私とイリス、エマお姉ちゃんとキティお姉ちゃん。マーキスお兄ちゃんとロッドお兄ちゃんというのが普通だと思うのですが・・・
私はキティお姉ちゃんと、イリスはエマお姉ちゃんとですか・・・抱き枕確定コースですね・・・
「3人とも温泉に入りに行くわよ。」
そういえば温泉があったのですよね・・・エマお姉ちゃんエマお姉ちゃんに連れられて4人で温泉です。
「自分で洗えるので大丈夫です・・・」
「だめよ、背中がしっかり洗えないでしょ?」
キティお姉ちゃんに捕まりました・・・背中は確かに届きにくいところもあるので仕方ない気もしますが、前は大丈夫です・・・恥ずかしいのでやめて下さい・・・
それにしてもキティお姉ちゃんのはおっきいですね・・・私もいずれ・・・大丈夫です、まだ成長期のはずです・・・
お母様もそんなに大きくなかった気がしますが、きっと大丈夫です・・・きっと・・・
温泉でしっかり温まった後に宿屋で食事です。マーキスお兄ちゃんもギルドから帰ってきてるようなので、一緒ですね。
「エマ達と温泉に行ってきたんだな。」
「はい、温まってきました。」
「風呂上がりの一杯は上手いぞ。アリスちゃんも飲むか?」
お酒ですか・・・飲んではダメというわけではないのですが、どうしましょう?
「おねへはま・・・おいひいでふよ・・・」
イリス・・・いつから飲んでるんですか?えっ・・・まだ一口口を付けただけですか・・・ダメですね、これからイリスには飲ませられませんね・・・
「イリスちゃんは酒に弱いみたいだな・・・悪いことをしたなぁ・・・」
飲ませたのはロッドお兄ちゃんですか・・・別に悪いとは思いませんよ。
「アリスちゃんはどうする?イリスちゃんがあんなんだからやめとくか?」
「いえ、少しだけもらいます。」
少しだけのつもりだったんですよ・・・意外と美味しいのですよ・・・葡萄酒ですか・・・好きだったんですよね、ワイン・・・飲み口もいいし、好みですよ。
「アリスちゃんはいける口か?」
「そんなには飲めませんけど、少しだけなら大丈夫そうです・・・」
「もう、5杯も飲んでおいて少しだけとは恐れ入ったな。」
アレ?もうそんなに飲んでましたか?エマお姉ちゃんも、キティお姉ちゃんもなぜそんな目で見るのですか?別に絡み酒とかしませんから大丈夫ですよ。潰れるまで飲んだりもしませんし・・・
適当なところで、キティお姉ちゃんに連行されました・・・飲み過ぎはよくないですからね・・・素直に連行されましたとも。
今からは抱き枕の時間のようです・・・
********** 宣伝のコーナー **********
カクヨムのコンテスト用に書き下ろした作品です。
人形の館 ~人材派遣って人形を貸してもいいですよね?~
カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/16817330647858637456
応援よろしくお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます