File008.ステータス
イリスはお母様に色々選んで貰ったみたいです・・・魔法使いっぽいローブと、杖ですか。あとはお母様とお揃いの帽子ですね。いかにも魔女って感じの帽子です。イリスはああ言ったのが好きなのでしょうか・・・
「2人とも一人前の冒険者だな。」
「そうね、これなら依頼を受けてもいいんじゃないかしら。」
冒険者ですか・・・いかにもファンタジーって感じになってきました。ヴァーチャルリアリティではない、リアルです。本物なんですね・・・
「今日はとりあえず、うちに帰りましょうね。あなた達の冒険は明日以降ね。それと、イリスは帰ったらお母さんとお勉強しましょうね。」
「・・・はい・・・」
イリスは魔法にムラがあったので、仕方ありませんね。お母様に色々教えて貰って下さい。
「それなら、アリスはその間父さんが相手をしてやろう。」
「私やりたいことがあるから・・・」
「アリスは父さんと稽古するのがいやなのか・・・」
そんな涙目で見ないでくださいよ・・・嫌なわけないじゃないですか・・・それよりやりたいことがあるだけです。
「お父様、今はちょっとやりたいことがあるだけ・・・また今度稽古してください。」
「そ、そうか・・・」
少しだけでも付き合うべきだったでしょうか・・・でも、レベルアップ後のステータスとか確認してませんし、イリスが居ないうちにやっておきたいのです。
さて、イリスがお母様と勉強をしているうちにステータスの確認とかしてしまいましょう。
ちゃんとレベルが上がってますね・・・スキルポイントも入っているようです。これならスキルを取ってもいいですね。
経験値増加「松」を取ると、クリエイトまでは取れませんね・・・少しポイントが足りません・・・「梅」なら2つとも取れるのですか・・・「梅」から「松」にアップグレードが出来ればいいのですが、出来ないと見越して取った方が良さそうです・・・
クリエイトは後回しにしましょう・・・レベルアップを重視することにします。経験値増加「松」を取得します。スキルポイントが結構減りましたね・・・レベルアップしてスキルポイントを貯めないといけません・・・
次に、武器と防具とアイテムのカタログですね・・・しっかりと考えて選ばないといけません・・・1回だけですからね。
武器は魔法の発動媒体がいいですね・・・イリスが持っている杖のような物です。ただし私は基本剣士でいきますので杖は持てません。指輪などのアクセサリー類がいいでしょうね。デザインはこっちで指定出来るのですか・・・どこにでもあるようなシンプルな物がいいですね・・・石とかが付いているようなものはいけません・・・たんなる指輪にしましょう。
次は防具です・・・今後も防具は買い換えていくと思います。ずっと同じ防具というのも変に思われるでしょうから、インナーがいいですね・・・下着のような物がいいです。まだ成長期なのでサイズが問題です・・・魔法の防具になるのでサイズは着る者に合わせて変化するのですか・・・夢の下着じゃないですか・・・物理防御と魔法防御ですか・・・ここは魔法防御一択ですね・・・
物理はよければ何とかなりますが、魔法はよけるのは難しいでしょうから・・・
最後はアイテムですか・・・アイテムは範囲が広すぎて難しいですね・・・
能力アップ系のアイテムにするか、特殊な物にするかですね・・・ステータスはレベルアップすれば上がりますから特殊なものにした方が良さげですね・・・
使い捨てになるのがちょっと惜しいですが、身代わりになってくれる指輪が妥当ですね。万が一の時の保険はたいせつです。
これで、3つとも決まりましたね。指輪が2つと、下着・・・ボディスーツですか・・・いえ、素材がかなり柔らかいです・・・ボディスーツというより、水着か、レオタードといった感じですね・・・着たままでも寝れそうです・・・いえ、寝ませんけどね・・・
これで、準備はできましたね。今度、ギルドでゴブリン討伐でも依頼を受けましょう。この辺りは結構いますからね、ゴブリン・・・この世界のGというわけですね。
「お姉様、なんだか楽しそうね・・・」
疲れ切った顔でイリスが部屋に入ってきました。お母様の勉強が終わったのでしょうか・・・イリスにしてみればよくわかっていることだらけだと思うんですが・・・なんと言っても前世も賢者だったのですから。しかし魔法が不安定というのは良くありませんね・・・転生賢者と言っても、能力までは引き継いでないのですね。
その点、私は前世の能力が加算されているのか、女神様の転生ボーナスでもついたのかかなりステータスが高いです。
レベルだけ見るならイリスの方が高いのですけど、ステータスは私の方がうんと高いです・・・比較するのが可哀想なくらいです・・・もちろん体力もですよ。
「お母様の補修は終わったの?」
「ええ、基礎からずっと・・・反復練習が大切だって・・・」
まぁ、基礎は大切ですからね・・・スキル取ってできるようになってしまった私がいうのもなんですが・・・
「それで、なんでお姉さまはご機嫌なんですか?」
ご機嫌?そんなに顔に出てましたか・・・
「そ、そうね・・・新しい剣とか買ってもらったから・・・」
誤魔化しましょう・・・本当のことなんて言えませんからね。
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