File003.新たなスキル
怪我のあとだからと言うことにして、3日ほど部屋に引きこもってスキルカタログを読破しました。結構色々なスキルが載っていますね・・・
経験値増加のスキルがあります。これは取る必要があるでしょう。人より早くレベルアップするのはチートの王道でしょう。
このスキルの横に突いている「M」、「T」、「U」の印は何でしょうか・・・スキルポイントの必要数がぜんぜん違うのですが・・・「松」、「竹」、「梅」ですか・・・変な3段階表記をしないで下さい・・・普通に上中下でいいじゃないですか・・・3倍、2倍、1.5倍ですか・・・迷わず3倍を取りたいところですが結構ポイントが必要ですね・・・
次に、知識チートをしたいならこの世界に無いものを作れることが大前提ですね・・・と言うことはクリエイト系でしょうか・・・
一応、魔力を使ってものを作れるスキルはあるみたいですが、スキルポイントがやたら高いのと、魔力消費が半端ないと言うことですか・・・
魔力に関してはかなり多かったので大丈夫でしょう・・・問題はスキルポイントですね・・・現状のスキルポイントをほとんど使い切ってしまうので、このスキルポイントが今後手に入るかどうかで、スキル選びが変わりますからね・・・
ゲームであれば、レベルが上がったりするとスキルポイントが貰えたりするのですが・・・現在私のレベルは・・・2ですか・・ゴブリンでも退治すれば上がりそうなレベルですね・・・
レベルの上限とかは人によって違うといってましたが私の上限はどの位なんでしょうか・・・レベル2が上限とかは勘弁して欲しいです・・・
ちなみにイリスはレベル5でした・・・この間のオーク戦が効いているのでしょう。それとあの子はこっそりゴブリン退治に行っているようですし・・・私もレベルを3に上げてスキルポイントの変化をみてから判断しましょう。
スキルポイントに頼ったスキル構成はスキルポイントに依存する形になります。自分で何とかなりそうなスキルは努力して生やすことにしましょう。
と言うわけで、剣の稽古をしている訳なのですが・・・職業が付くと体の動きがずいぶんと変わるものですね。ゲームで言うところのアシストみたいなものでしょうか、私の場合本当にゲームからの知識のようですが・・・2日ほど稽古をした段階で片手剣のスキルが生えました。職業と相まってかなり剣の扱いが上手くなった気がします。
あとはこっそり、魔法の方も確認しておく必要がありますね・・・回復術士の方は・・・怪我をしてないので確認のしようがないです・・・かといって、自分を傷つけるのはいやですからね・・・しばらく保留です・・・
魔法は・・・イメージが大切とイリスが言っていましたね。前世がある私にとって魔法のイメージはたやすい事ですね。ゲームやアニメがありましたから。アレが全てとは思いませんが、活用出来そうなものは全て活用しましょう。
火事が怖いので炎系の魔法は却下です。水系魔法か風系ですね。イリスが言うには使おうとすると頭の中に呪文が浮かぶというのですが、私の場合呪文なんて浮かんできませんね・・・特殊なんでしょうか・・・
とりあえず的は薪でも置いておきましょう。アレに向かって風の刃でもぶつければいいのです。
そうですね・・・呪文らしく何か行ってみましょう・・・「風よ、刃となって怨敵を切り裂け、ウィンドカッター」置いてあった薪は綺麗に真っ二つになりましたが、自分でやっていて恥ずかしいですね・・・これじゃあ厨二病患者じゃないですか・・・
何回か練習してみた結果、特に呪文は唱えなくても魔法は発動するようです。ただし、私が恥ずかしい呪文を唱えると威力が上がるようです・・・どうやら私にとって魔法は魔力を消費するとともに精神にダメージを負うようです・・・長々と恥ずかしい呪文を唱えると威力がぐっと上がるのですから・・・
今回は魔法が使えると言う事がわかった事で良しとしましょう。他の魔法はまた今度です。
「お姉様、最近は剣の稽古をしているみたいだけど少しは強くなった?」
「そうね、それなりには強くなったかしら。」
「それなら、もう1度ゴブリン討伐にいかない?」
冒険者登録をしてからにしましょうと言ったはずですが・・・この子は懲りてないのでしょうか・・・しかしながら私もレベルを上げたいのは確かですね・・・今回は目をつむりましょう・・・
「あまり森の奥深くにはいかないって約束出来る?」
「えっ、お姉様・・・いいの?」
「ちゃんと約束出来るなら、1度くらい行ってもいいかなって・・・」
「うん、今度こそお姉様を守るからね。」
いえ、あまり守られても私のレベル上げになりませんから・・・それに私の片手剣のスキルもどの位使えるか試してみたいですからね。
さすがに魔法を使うのはどうかと思ってしまいますが・・・いざというときは出し惜しみしませんよ。
「お姉様、今から出かける?」
「何も準備出来てないでしょ?明日にしましょう。」
「私はいつでも準備出来てるのに・・・」
いつもこっそり出かけるのでしょうから準備は出来ているのでしょうね。とは言っても私も剣と胸当てくらいですからすぐに用意出来るのですけどね・・・
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