幼馴染の彼女をNTRされても僕は絶対許すマン、しかしもう一人の学園一の美少女である幼馴染が「それが許されるのはサバンナだけ、動物園では許されない」と恫喝する。僕は2人の幼馴染とそっと距離を取るが…?
第Ⅹ寝 皆仲良く楽しくなんて…それが普通だろ?ここにシアがいればなぁ…
第Ⅹ寝 皆仲良く楽しくなんて…それが普通だろ?ここにシアがいればなぁ…
3年で決まったクラスに入る、俺と蘭子は好奇の目に晒される。
知らない奴はいないらしいからなぁ、シアと俺と蘭子が何かしら関係がある事…同じ小学校だった奴は、俺と馴染みが薄いというのもあるが『確か幼馴染』としか言ってないらしい。
空気の読める奴で助かっている。
シアが有名になる前までは周りも大多数が『あいつらいつもなんかやってら』ぐらいだった…
それがシアが有名になった今では…俺がシアに告白して、振られて腹いせに蘭子と付き合って、蘭子を複数人に寝取られた。
そんな設定らしい。犬山太郎とかいう奴、人から聞くとなかなか波乱万丈な面白い奴だな(笑)
それにしても見知った顔もいれば知らない奴もいる。
3年はキツイだろうな…なんて絶望してたけど、別に大した事じゃないなと思った。
蘭子は静かに本を読んでいた。
どうやら蘭子は天敵が同じクラスにいないらしい。それどころかNTR時代の男がいるのか守られている!?心なしか嬉しそうだ。
しかし、お前が黙ってたら俺は孤独なんだが?…
下向いてるとふと影が…
「おぉ?お前が太郎か?俺、帰宅部で武石陽太ってんだ。同じ帰宅部同士、仲良くしようぜ!ヨウタって呼んでくれよ!」
いきなり隣の席にドカッと座ってきて喋り始めたまぁまぁイケメン?な奴…何だこいつ?
「はぁ??何だお前、馴れ馴れしい…陽キャって呼んでくれって何考えてんだ。馬鹿が」
あ、違う、言葉間違えた…何でフレンドリーな相手に喧嘩売ってんだ…つい鬼頭君と話す時のクセで…謝ろう。
「うぉ!?評判通りグレてんじゃん!?そう言わねーでくれよ?いや、俺にムカついてるのは分かるけどさ…俺、険悪なムードとか苦手で…それと名前、陽キャじゃねーよ、ヨウタだよ…俺もクラスで浮いてっし…あのシアファンクラブみたいなの苦手なんだよ…お前は振られたんだろ?だから仲良くやろうよ、なぁ蘭子もなんか言ってくれよ…」
何故か蘭子に同意を求める…蘭子はチラッとヨウタとやらを見た後「別にどっちでも」と一言だけ言ってまた本に戻った。
んん?何か…見た事あると思ったらコイツ…アレだ!?俺と付き合ってる時に蘭子と放課後教室ファ○クの奴じゃん…仲良くって正気か?
「なあなあ?過去の遺恨は水に流そうぜ?ホントにごめんって。俺だってヤリ○ン間男とか噂たってさ、何ていうの?ざまぁってやつ?酷い目にあったよ〜間男は太郎の時だけなのにさぁ…んで気付いたら誰も友達もいねぇしさ。しかも俺は今、他校に彼女いんのよ?メッチャ美人だけどメッチャ嫉妬深いの、だからもう昔みたいな事は…それにしてもこれ俺の彼女…まだ手を繋いで…(ペラペラペラペラ)」
よく喋る奴だな…俺に謝る隙を与えさせず、謝る気を無くさせる内容を凄い速度で喋るヨウタとやら…この男、ざまぁとか酷い目にあったとか言ってたけど嘘だろ…なんでこんな元気なんだよ…
この出会いが高校3年の始まりかぁ…ざまぁ済み間男…でも…これもまた青春かぁ…面白くなってきた!
「アハハハ!良いじゃん!蘭子に振り回された男達が群れる!ウケる!蘭子が良けりゃ俺は良いけど…蘭子はどう?」
こちらからチラ見して「別に…太郎がいるならどっちでも、後、2人とも振り回してないよ」とだけ言って本に戻った。
まぁ、嫌だったら後で言ってくれれば良い。
それに蘭子は浮気?とも何とも言えない行為をしてた時、それぞれの男の悪口を言った事は無い。
ただなんて口説かれたかと、謝るのみ。多分良くも悪くも何かある奴だからやったんじゃ無いかと思う…多分。
「良し!じゃあ、間男同盟組もうぜ!?もし彼女欲しくなったらこの俺!ヨウタに言ってくれよ!この学校じゃあもう無理だけどな(笑)他校の女だけどな(笑)」
あの〜、俺は間男じゃないけど…
久しぶりにクラスで笑ったけど…気になるんだよなぁ…視線が。
気に要らないんだろうなぁ…シアファンクラブとやらのラグビー部のヤツ…こっちガン見なんだよなぁ。
アイツにはサラの時に声聞かれてんだよな。
気付かれると面倒くせぇけど多分気付かれてるよなぁ…嫌だわぁ…
そして…まぁこうなるんじゃないかとは思っていたが…下校になった直後に囲まれ、件のラクビー部含め5〜6人に校舎裏に連れて行かれボコボコにされた。
痛い、メッチャ痛い、身体がイタタのタ(泣)
やはり鬼頭先輩の関連だな…ヤンキーもいるし…どうやら俺は調子に乗っていたらしい、始めて知った。俺は乗っているんだな、調子に…乗っているかもしれないな。いてぇ…
彼らの優しい所を考えながら蹴られる。
顔をあまり狙わない所…以上!つまり痛いのよ…
なお、ヨウタと蘭子には恥ずかしいから来るな、先に帰れとカッコつけて言った。
「お前!シアちゃんに近付くなよ!?サラちゃんにもな!分かってんのかよ!?」ドスッ!
ヤンキーとは別件でラグビー君(名前もわからんし興味ない)も俺の首から下キックの会(笑)に参加している。
しかしコイツ、サラもかぁ…節操無いな…サラはガラっと雰囲気変わったから入学してるの気付かないと良いなぁ。
しかしいつ終わるんだろうなぁ…コレ…
『鬼頭先輩達!こっちっす!校舎裏っす!』
おや?陽キャのヨウタの声がする。帰ったんじゃないんかい?
「クソ!何で鬼頭先輩呼んでんだよ卑怯者がよ!金魚のクソが、テメーこれで終わったと思うなよ!?」
ヤンキーとラグビー君達はテンプレ捨て台詞を吐いて去っていった。何故複数人にボコられた俺が卑怯者なのかと問いたい、不条理だ…
「おいおい、太郎、大丈夫かよ?骨とか折ってない?」
ヨウタが1人で角から現れた、心配そうにしてるけど…そんなに仲良かったっけ?
「いや、大丈夫。顔も1〜2発だし。だけど、何ていうか、ねちっこいというか殴る蹴るが長かったのがキツい…あれ?鬼頭先輩は?って、来る訳ないか」
「そりゃそうだ、俺は連絡先知らんし…あ~、でもそうか、どうせ嘘つくならもっと早く来れば良かったな…蘭子から言われてよ。ほら水、俺のコーラ飲み終わったボトルにそこの水道の水入れたやつだけど…」
「はぁ?汚えな、新しいの買ってくれよ!?」
はぁ?何だよそれ、嫌だよ汚ぇな…とは言うまい、善意だし…まぁ汚いは言ったけど、口ゆすぐだけだしな…俺の注文無視だしな…
しかしとりあえず立てない…疲れた…
「ちょっと休ませて…骨は折れてないけど疲れた」
「おうよ…後で肩貸してやるけど…お前、本当に蘭子の言った通りだな…いや、どうかしてるわ…」
「何がだよ、どんな事言われてんの?気になるじゃん?そんな言い方されたらさ」
「気が狂ってるレベルで頑固で意固地、芯が太すぎて融通が効かない…みたいな?もうちょっと俺を見習えよ?孤独になるぞ?俺のタコの様な柔軟性を見習え!」
「その結果、ヨウタも孤独じゃねーか(笑)参考にならんわ…」
「そりゃな(笑)まぁしかし、知り合って初日から青春やってりゃ世話ねーわ。ほらよ、肩。残り一年、頑張って行こうぜ!軽くな?軽く!」
肩を貸してくるヨウタ…3年で始まる青春か…遅いな…けど、部活も入ってないし…誰かを好きになる事なんて無いと思うから…鬼頭君とダラダラしてるみたいに、学校でも…こういうのは良いかもなぁ…
「ハハハ…そうかぁ…楽しいなぁ?蘭子に感謝だな」
ちょっとヨウタの肩を強く掴んだ。
「あん?蘭子に?あぁ、あいつ、いっつもお前のこと考えてるからな…『太郎が興味無さそうだからもうやめよう』とか言われて、俺も『何が?』って…意味分かんなかったよ、最初は(笑)けど太郎と蘭子、お前ら双子みたいなもんなんだな?」
「双子かぁ…盲点だったなぁ…なる程…ヒヒヒ」
2人でヘラヘラ笑いながら帰る。共通の話題は蘭子、それと今までのクソみたいなお互いの学校生活。俺と同じクソだけどクズじゃないヨウタ…。
父さん、俺初めて同性の同年代の友達が出来たてかも…本当に蘭子に頭が上がらんわ…ヨウタ…それに蘭子…幸せなって欲しいなぁ。
帰るとメグミが仁王立ちで立っていた。その後ろで母さんもムスーっとしてた…あれなんか忘れて…
「「スマホ買いに行くって言ったでしょっ!?」」
母娘でシンクロした、しゅごいなぁ…俺は謝り倒しながら明日か明後日、いつでも良いっす、ゴメンナサイと繰り返した。
身体が滅茶苦茶痛いけど…口も切れてるからフライが傷に刺さって痛いけども…バレない様に飯を食った。
今日はご馳走だったから、美味しく頂こう。
風呂が出来るまで母さんと雑談しているといきなりメグミが目の前に来た。
「今日ね、誰かさんはさっさとどっか行った入学式の後の集まりにね、サラといたらシアさんが来たよ。久しぶりに会った。蘭子さんもいたよ。」
「えぇマジかよー…会いたかったなぁ…俺だけ仲間外れじゃん…俺なんてヨウタと青春したりボコら…まぁとにかく良いなぁ!羨ましい…シアのサイン貰った?」
シア来たのか…会いたかったな。てかシアの奴、クラスに顔出さないってファンクラブの奴ら嫌い過ぎだろう。
「何かサラの保護者ポジションだったよ?お母さん忙しいからとか…サラはむくれてたけど。蘭子さんも久しぶりにシアさんのお母さんと会えると思ってきたけどいなくてシアさんがいたからびっくりしてた。」
「何か気付いたら仲良しになってるな…俺をおいて…ちょっと寂しいな…俺も沢山お話したいわ」
「いやいや、後輩ですから…お兄ちゃんは2学年上だから…それにサラとは同じクラスだったからね、そりゃ話すよ?それで4人揃った時にお兄ちゃんの話題になってさ…………………いや、内緒…いつか教えてあげる。」
「お?俺がどうかしたのか?何か暗い話や深刻な?」
いや、そんな寸止め…凄い気になるのですが…?
「いやいや、そんな重い話じゃないよ?楽しい話だよ!まぁまぁ気にしないで!ほらほら、お風呂入って!」
何だよコイツぅ…まぁ良いや、風呂入ろうって思い脱衣所で服を脱いでると全身結構な量の青痣やら内出血が…コレはウケるな、不様だ、鬼頭君が暴力は慣れるとか言うけど嘘だよ、メッチャ痛えよ。
これ絶対見られたらヤバ…と鏡を見たらドアが数センチ開いていてその隙間からメグミが見ていた…その目は何とも言えない全部黒目みたいな…怖っ!?
パターンっ!!ツカツカツカ…
「ね、ねえ?お兄ちゃん…どういう事?おに、おにい…おに…だれ?…おにい…おに…」
ブルブルブルブル
うわぁ…色んな痣を見ながら怒ってる…けども面倒くさいからな。怒ってくれるのは良いけどメグミ気が強いし、いつもやり過ぎるから…メグミも一歩間違えたらヤンキーまっしぐらだからなぁ…
「お!?おに!はいはいはい!鬼〜のパンツは良いパンツ〜♬」
俺は妹には躊躇いない。何故なら信頼し、愛しているからだ。兄妹としてな!
歌いながらパンツを脱いで俺の股間の漢という刀を抜き身にした。
抜き身の刀を左右に振り子の様に振り回した。俺の長さはギリギリ打楽器が出来る!
ペッちんコ!ペッちんペッチン!ペッチんペッちん!
メグミはこの手の下ネタがマジで嫌いだ…普段やったら本気でキレられる。
しかし脱衣所に入ってきたのはメグミだ、俺は悪くない。だからこれでどっか消えるだろう。
どうするかはその後考えよう…
俺が腰に手を当て左右に振りリズミカルに音を出していると…アレ?メグミがまだいる!?いつもなら罵声を浴びせてすぐ消えるのに…
顔を見るとメグミの顔がヤバかった。
目を見開いて顔を真っ赤にしながら刀を凝視している…何故に?
そして俺の刀の振り子運動に合わせて目が左右に動いている…口は半開きでヨダレが…どういうメンタル!?
「…くっ…なに…が…一緒に…住んでる…から…有利…だ…ハァハァ♥…妹としか…おも…わ…ハァハァ♥…れ…クッはぁ…んっ…あっ…あっ…♥」
メグミが鼻血を出した…黒目が徐々に上に…あ、倒れる…何で!?
「おい!?危ないぞ!?」
俺はメグミを正面から抱き止めた…が全裸だった事を忘れてた。制服姿のままのメグミにスカートがめくれまるで俺の刀をさしているかのようで…コレは母さんに見られたら死ねる!
しかしメグミは全力で俺に抱きついて来て…
「ギッキッキキイイイイイイ♥イイイイエエエエ♥エエエェぇぇぇぇ♥ぇぇぇぇ!!♥!!おにいぃいいいぃぃい!鬼いいいいい♥!!」
ガクガクガグカグブルブルブルブルっ!
耳元で奇声をあげた!俺の身体を抱きしめながら揉みしだくメグミ!壊れた!?やりすぎたか!?とにかく凄くうるさい…
「ちょっと風呂場でアンタ達…え?…あ?…何故?後…太郎その身体…え?…」
「母さん、とりあえず風呂から出たら説明さして頂きたい。お願いします…」
3年の初日から面倒くさい事ばかり…賑やかな始まりだ。
※これからちょっと短めにして更新速度のあげる気持ちを持ちます。多分!
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