第76話 お遊びの時間


バシュッ


「ナイッシュー!」


クロエ「やったー、またアタイが一番~!」


「それじゃあ、はい、優勝商品ね」


クロエ「いえぇーい! いっただっきまーす!」

クロエ「ん~ん、甘くておいっし~」


ケイト「あ~、クロエばっかり・・・」


プリシラ「羨ましいですわ~」



ワタシたちは今、フリースロー大会の真っ最中です


といっても、本格的なヤツではなく、おもちゃでお遊び的なヤツですけど




【ミニバスケットゴール 両面テープタイプ 100円】



これはアレです。100円ショップで買ったミニチュアバスケットゴールです


手のひらサイズのボールもついているタイプのヤツです


これは職場の忘年会の幹事をやらされた時、ビンゴゲーム大会の景品として買ったヤツです


(100円ショップの商品って、意外と面白いモノあるんですよね~)



このおもちゃのバスケットゴールをテラスの壁に貼り付け、


少し離れたところから、みんなでフリースローをしていたわけです


ひとり10回連続で投げて、一番多くゴールした人にはワタシからご褒美を出します


そのご褒美とは、




【チョロるチョコ バラエティー 105個入り 980円】



これはアレです。以前ネットで買ったお買い得品です


日本を代表するお菓子のひとつ【チョロるチョコ】


そのいろいろな種類が入ったパッケージものです


スタンダードなチョコ味のほか、いちご、ナッツ、ミルク、ホワイトチョコやアーモンドも


お値段以上にお買い得感のあるヤツです


(これ、知らぬ間になくなっちゃうんだよね~)

(まあ、自分で食べちゃってるだけなんですけど・・・)



フリースローの優勝者には【チョロるチョコ】1つ


そんな餌に見事に食いついてくれたお姉ちゃんズなのでした


(でも、3回連続でクロちゃんが勝っちゃったね~)

(ちょっと運動神経的に差があるのかな?)


そんなことを考えていると、ご不満顔のお二人からワタシにお問い合わせです


ケイト「ねえねえお嬢、これ、コツとかないんですか?」


プリシラ「わたくしにもご教示願いたいですわ」


「う~ん、そうですね~」

「強いて言えば、『左手は添えるだけ』って感じですかね?」


ん?

はなみち?

あんざい先生?




ケイト「え? 左手? 添えるの?」


プリシラ「片手で投げられるのに? こんなに小さなボールなのに?」




こんな感じでお姉ちゃんズ3人はワイワイして楽しんでいますが、


もうひとり、お客さんのアレッタさんはどうしたかといえば、


河原からお家に戻る途中に出くわした採取仲間を2人巻き込んで、只今3人でお庭で遊んでいます


その遊んでいるモノは、




【バドミントン シャトル 5個入り 100円】


【バドミントン ラケット 100円】



これはアレです。100円ショップで買ったヤツです


これも忘年会の景品として買ったヤツですが、それなりにしっかりしていて、ちゃんと遊べます



採取者さんたち3人はラケットを持ってシャトルを打ち回しています



アレッタ「そ~れそっち!」


採取者さんA「はいよ~」


採取者さんA「ちょっと~、どこ飛ばしてるのよ~」



(バドミントンというより、羽根つき遊びって感じ?)

(それとも、バレーボールでトスを回してる感じに近いかな?)

(どちらにしても、楽しんでもらえてるね)




そして最後、ジェニー姐さんはといえば、



バイィ~ン

バイィ~ン

バイィ~ン



ひとりで何度も空中を行き来しています




【トランポリン 直径3メートル 耐荷重120kg 防護網付き 39,980円】



これはアレです。ワタシがトレーニング兼遊び用に買ったヤツです


以前運動不足解消のため、直径1メートル未満の小型のトランポリンを室内で利用していたのですが、


トランポリンのぴょんぴょん跳ねる感覚にかなりハマってしまい、


もう少し本格的なモノを、ということで買ってしまったヤツです


この商品が届いたとき、あまりの大きさにちょっとビビってしまったのはご愛敬です


(これ、外国製で結構バネが強くて、余裕で1メートル以上飛べるんですよね~)



そんなトランポリンを独占しているジェニー姐さん


黙々とひとり飛び続けています


(あんなに飛び続けて大丈夫かな~?)

(トランポリンって、後で結構体に来るんですよね~)

(首とか肩とか、意外と腹筋とかも筋肉痛になるんですよね~)

(ジェニー姐さん、あまり若くないんだから・・・って!?)


飛び跳ねながらも眼光をワタシに向けてくるジェニー姐さん


ワタシがジェニー姐さんのお歳のことを考えていることがバレているかのようです


(怖っ怖いよ、どんなセンサーしてるんですか?)



そんな午後のひと時


女性が気兼ねなく遊べるアミューズメントパーク構想に手ごたえを感じるワタシなのでした



(とりあえず、みんな楽しんでいるみたいですね)

(これなら、女性専用遊戯施設構想も夢じゃないよね?)

(ふっふっふっ。でもワタシはまだ本気を出していないのです)

(遊びの手札はまだまだいっぱいあるのですよ~!)


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