第3話 とりあえず試してみる


「とりあえず、スキルを試してみよう!」

「まずは、【言語理解】は今は無理だから、【インベントリ】!」


何も起きなかったが、頭の中に情報が入り込んできた

どうやらどんなモノでも10個、データ化して収納できるようだ


「こういうのって、普通、生き物とかダメなんだけど、どうなんだろう?」


あれ?

普通ってどういうこと?

何で知ってんの?

まあ、いいや

とりあえず、10個持ち運べるって分かっただけで今はいいや



「そしてお待ちかね、【買い物履歴】!」


そう叫ぶと、ジャンルごとに分類されたWebのショッピング画面が目の前に現れた


「何だ、【大密林】使えるじゃん!」


あれ?

ショッピングサイト【大密林】って何だっけ?

まあいいや、何故だか使い方は分かるし



トップ画面には[あなたにお勧め]として色々な商品が表示されている

しかし、全ての商品がグレー表示で選択できない状態のようだ


「これって、お金的なモノが足りないと選択できない感じのヤツかな?」


画面全体を見渡すと、右下に[チャージ]と表記されたボタンがある


「ここで代金的なモノをチャージできるのかな?」


そう思ったので、押してみた。


「ポチっとな!」


押した瞬間、目が回ったような、立ち眩みのような、そんな感覚に襲われ、その場に座り込んでしまった


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