被害者A

@komachiiiii

第1話

街頭の光が、海の波で揺れる頃、私はつい先程まで元気に生きていたカニを笑顔で解体して食べる大人たちを見てた。そんな中で私は吐き気を感じ、端っこの方で線路を走る電車の音と波の音、そして遠くからぼんやりと聞こえる大人たちの声を背景に、

この話を書いている。今があるのは今だから、そんなことを考えると、先程まで生きていた命が一瞬にして、殺害者の腹の中に溜まるということは、とても残酷な事だと思った。殺害者はとても笑顔で。

被害者はひたすら地獄に堕ちていくのであろう。

そんなことを考えてしまうと、妄想が止まらなくて

私の頭の中でこの世の全てが未解決事件に変わる。

こんな自分が嫌いだから。素直に考えておかしいと思う。命を繋ぐために命を頂くなんて。馬鹿な話で

それでもそうして行かないとこの世のものは全て無くなる。この世の中にはこれまで何人もの被害者が出たのだろうか。そしてこれからの未来にも何人の死者が出るのやら。私もその1人になってしまうのかもしれない。私の頭は馬鹿だから、こんなつまらないことを考えると、今まで背景に居た電車の音と

風を切って走るバイクの音が、私を急かしているかのようにも思える。それでも私はこの世界のこの音が好きで、今にしかできない音が、今の私には聞こえて、生まれてよかったと思ってしまう。

自分のことを嫌いでも、自分が生きている世界を好きなら、生き抜けるのかもしれない。

出来ることなら、何も食べずに、誰も傷つけずに

今にしかできないことを愛して暮らしていきたい。

私の考えは深まるばかりで、それなら誰かを傷つけることも、今にしかできないことなのではないか。という考えも出てくる。だけど、なんだか今にしか゛できない゛と考えたくない。認めたくない。

納得する言い方で示すのなら、今やらなくては

゛いけない゛なのではないか、?。

私が思ったことを直ぐに書くのは、今、私が

゛やりたいこと゛だからで、やらなきゃ行けない訳では無い。よく分からない常にぐちゃぐちゃで、

矛盾しまくっているけれど、この世界のそういう所が、私を生み出したのだろう。

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