13歳の私へ

2019年9月1日、中2の私へ

 高2の私です。

 今、家族には見せられない顔をしているよね。頭には「怖い」としか浮かんでこないよね。明日は始業式とテストが2つ。どうしようと思ってる?多分、決められていないんだろうなと思う。

 この3年で、決めることに関しては、私は随分成長しました。これまでにたくさん、時間をかけて決めたりすぐに決めたりしたけど、結局悪いことが起こるかいいことが起こるかは、どっちもどっちだった。だから、本当に最近だけど、悩んでる時間がもったいないって気づいて、決めるときの方法を考えたんだ。

 例えば「行く」か「行かない」かを迷ってる場合は、自分に「行く?」って聞いてみる。それではっきり首を振れるのなら行かない。でもそんなにうまくいかないよね。だから、「じゃあ、行かない?」って聞いてみる。どっちも質問されると考えやすいから。そうやって、何回か質問していくと、考えがまとまっていくはず。

 まだ中学生で、ほとんど何も知らないのに、そのときの気持ちを忘れないように、1人で大人の自分に手紙を書いてたりしたね。ついでに、話せたときに相手の先生に渡すように、同じ封筒に先生への手紙も入れていたね。もし死んでしまったら、それを遺書にしようと思ってたよね。今でも残っていて、さっき読み返したよ(「いつまでも取っておくこと」って書いてあったよ)。行けなかった部活の試合の日に書き始めたんだったね。中学生らしい、かわいい文章で少しうらやましいです。人生のネタバレだけど、高2の私は、喋れるようになって、中学のときみたいに、先生との交換日記もないから、そんな、かわいい文章は書けなくなってます。

 もともと父の部屋で、物置きになっていたところを改造して私の部屋にもなりきっていない頃だよね。マットレスだけ置いてあって、また人生のネタバレだけど、明日は5時頃に目が覚めます。その記憶だけあります。1時間悩んで、私はちゃんと学校に行ったよ。それは日記で思い出したけど。テストも受けたし、きっと大丈夫。

 怖いことを、昔の自分が乗り越えてくれたから今の自分がいます。ありがとう。今日は早く寝てね。

2022年8月19日、高2の私より

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