少女~セックス&バイオレンス

白咲愛栖

第1話 高校生1年生

新しい制服にそでを通し、少し短くしたスカートと新しいローファーを身に着け

入学式に行く。


高校生になり誰よりも目立ちたい気持ちが沸き上がる。


高校1年生の頃、初体験を早く経験する事が何よりも、自慢になる事だった。


そのため、ナンパされたパンクロックが好きな20代のお兄さんの家についていき、体の関係になる。

その頃は私もパンクロックが好きで、友達とライブを一緒に見に行った時にナンパされた相手であった。


貞操観念というのはあまりなく、抵抗する気持ちもなく、凄くワクワクしていた。


その彼の家についていくというのは、体の関係になる事なんだろうな、と、それくらいの感覚。


お付き合いしようなんて言葉はないけども、ナンパをしてきた彼の愛用している、ホコリくさい布団で、初体験。


めちゃくちゃ痛かったのを覚えている。

勿論、愛情なんてかけらもなかったので、初めてのSEXが愛のないSEXとなった。


其れもあってかSEXって、そんなに大切なものではないと考えるようになった。

初体験の時は、私は、皆よりも早く経験が出来た事への優越感を得る事が出来た。

その初体験の時に、初めてなのに違う穴にも半分入れられて、めちゃくちゃ痛かった。


その後も、ナンパしてきた彼のライブを見にいっていたのだけど、そのたびに外でしたいとか、外で抜いてとか、そういう感じだったので、この人とやっていけない!

となって離れる事にした。


嫌いじゃないけど、そういうプレイを楽しめるほど大人じゃなかったからね。

愛がない付き合いなので、離れる時に悲しくも寂しくもなかった。

高校生デビューは出来たけども、間違った方向にこのころから向かっていた気がする。


最初の人って本当に大切だよね。


それでも、高校1年生の時期というのは、本当に学校が楽しくて、勉強もしっかりやっていた。

学年でトップ3に入る成績をだったし、高校3年間で取得しないといけない内容の資格もほぼ1年生の間に取得していた。


先生に褒められる優等生でもあった。


優等生だったけども、クラスでは浮いた存在ではあり、皆と少し距離を感じていた。

でも、それは自分が勝手に作り上げてしまった距離であり、自分はみんなとは違う、

もっと先を行く人間なんだと思いたかったからかもしれない。


入学した高校は少し特殊な先輩が多くて、それも1年生の時には楽しく思えていた。

ほぼ女子高のような学校だったのだけど、個性が強い人が多くて楽しかったよ。


学校、バイト、ライブハウスに行く、というのが楽しくて、毎日がキラキラしていた。

学校のルールを多少、破る事はあったけど、この頃はまだ世の中のルールは守っていた。

守っていたというよりも、守れていたという感じかな?


高校1年生という時期は、自分なりに真面目に人とも向き合い、楽しい学校生活になる様にと考えて過ごせていた。


それでも、担任の先生を泣かしてしまうくらいのいたずらはしていたよ。

皆もした経験あるよね?


そんな小さな事が楽しいと思える、まだまだかわいい時期だった。


私の人生が徐々にグレーな社会に向かっていくのは、2年生のころからかな。

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