柱から見えた景色

柱世界の、とあるブロガーの日記ブログから抜粋


この社会では、今柱の上で人類が生きている世界を柱世界と言われているが、ブログ主の俺はこの柱世界で生きる事に納得していない。


この果てしなくでかい柱の上はどこまでも頼りない。


この世界では、柱の下では生きていけなくて、だから柱の上で生きている。とても太い柱の上に町が出来ていて、そこで生活している。


柱は昔の人達が作り上げてきた努力の結晶ってやつで、この脆くて倒れそうな柱の上に生活できる場所が作られてきた。


鉱物はどこまでも続くエスカレーター方式でドリルが下に進み、そこで鉱物を集める。


その鉱物を柱や都市に使っていくというやり方だ。


根本は頑丈でとことん太くなっていて、巨大すぎる鉄の塊だと聞いたが、昔の町はどこまでも大きい石の海みたいだと聞いたから、それがかわって鉄になったようなものだと思う。


先人が残してくれたものには感謝するけど、下の世界を何とかする方法を知りたかった。


この柱が上になるにつれて、その内宇宙に飛び出すんじゃないだろうか。


そういう不安もある。


落ちたらどうしようか。天気が乱れまくったらどうしようか。またテロが起こったらどうしようか。


下の世界で何かが起こったらどうしようか。


とにかく思うのは、上ばかりでなく、下でもなんとかした方がいいんじゃないかって事だ。


このブログが広まって行って、下の世界を何とかする方法を誰かが考えるようになったらと思う。



〇月〇日 後日にて追記



意外にもこのブログが色んな人に水面下で拡散してくれたのは嬉しかった。


下の世界には脅威も多いが何とかしなくてはならないだろう。


ブログ主の俺は何もできないし技術の事なんて何も知らないが、とことんブログを書いて、


色んな人に呼びかけていこうと思う。


根本の世界に、負けない精神を。

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