第8話 自分につぶやき
自分って何?
時々考えてしまう。
考えはじめると、どんどんドツボに嵌ってしまうのだけれど、考えずにはいられない。ずっとモヤモヤしているコト……。
「自分」といっても、
子供がいれば「親」になり、親がいれば「子」になる。
伴侶がいれば「パートナー」
店舗で働けば「店員」
習い事に通えば「生徒」で、他人に教えると「先生」と呼ばれる。
でもみんな「〇〇としての自分」で
「藤沢充」も自分だけれど、モノ書きの
自分。
確かに色々な役割の自分も自分には変わりないのだけれど……。
素の
何のしがらみも無い自分は何処にいる?
自分でも分からない……。
何処かにいるのもしれないし、自分で何処かへ隠しているのかもしれない。
「私」って何?
隠れんぼしている間に、いつの間にか迷子になってしまった……。
探しようもなくて途方に暮れる。
見失ってしまって、無性に寂しくなる。悲しくなる。
自分の
それぞれの内にいる小さな自分。
一生懸命かき集めて、繋ぎとめて。
大丈夫、まだ生きている。
小さな小さな自分を纏めて抱きしめて。
ほんの少しづつの欠片を合わせた、それが
きっと、そう。
大丈夫、いま生きている。
私は今、生きている。
小さな自分達をしっかり抱きしめて、
私は生きていく。
がんばれ、自分。
負けるな、自分。
大丈夫、皆はいま生きている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます