あなたが振り向いてくれることはないんだろうな

低空飛行の鷹

第零話 これを読んでくれるあなたへ

 はっきり言って、自分はメンヘラだ。心の底からそう思う。最近になって特にそれを実感しているけれど、もともと小さい時からそうだったのだろう。何か悩み事があってもほかの人たちに相談できない性格だった。それがたとえ、いくら仲の良い友人や、両親であっても。一人で抱え込む。そして勝手な妄想をしてさらに病んでいく。



 自分自身は人の悩み相談にのったりするのは大好きだ。人のために何かをする・しようとする・考えるのは昔から好きだし、得意だったからだ。それでも逆の立場に立ってみると、相談できない。迷惑だろうと思ってしまう。自分が相談相手になるときはそんなことは微塵も感じたことはない。でも、どうしてか、そう思ってしまう。理由はわからない。どうしても言葉の裏まで読んでしまう。それが本当は存在していないとしても、勝手な想像を膨らませて。



 よくメンヘラといえば、「メンヘラ彼女」に代表されるように女性のイメージを強く持たれるかもしれないが、実際そんなことはない。現に僕はメンヘラである。自分で言っているだけといわれるかもしれないが、実際に僕は多くのメンヘラの方々から、「君ってメンヘラだよね」と散々言われてきた。メンヘラである彼ら・彼女らがいうのだから間違いない。それに、僕の特徴は一般的によく言われているメンヘラの特徴に当てはまっているし。



 今こんな文章をわざわざパソコンに打ち込んでいるのもメンヘラだからこそだろう。普通、こんな病んだ文章を書くためにわざわざ自分の時間を使うなんてことはしないだろう。然しながら、これを書かないと自分の今の気持ちを整理することができないと感じている。だからこそ、今この僕の病み日記(とでも読んでおこう)を読んでくれているかもしれないそこのあなたには敬意を表したい。ありがとう。



 ここへ病んでいる現状を綴っていくことが直接的な要因となって状況が好転するようなことはないかもしれない。それでも、何か間接的にでも状況が好転すれば―――――― 同じような悩みを抱いている人が「自分だけじゃないんだ」と、少しでも気が楽になれたなら――――― 自分としてはうれしいな、と思う。

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