誰がため此の手此の歯牙を汚す カッコ仮
秋島歪理
序 00:06 自室
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『いまや我々人類は、絶滅戦争の火種と、恒久平和の萌芽を同時に手にした。
このどちらも実在のものとして、人類史にあらわれてはこなかった。
核軍拡も、また救世主が謳う絶対の愛も、絶滅戦争と恒久平和を人類の喉元へ突きつけ続けた。
だがそれは悪夢、信仰としてである。計算できる事実ではない。
今、私たちの未来にその2つの道が実在する。
ひとつは対立の道である。
変容を起こした人間が、起こしていない人間を下位とみなし喰らい続ける。
結果として喰らわれる者は早々に枯渇し、時代は変容者同士の喰らい合いに移行する。
結果、人口は加速度的に減少し、人類は絶滅する。
この絶滅は文明の崩壊を意味しない。
文字通り、ヒトという種をゼロへ至らしめるであろう。
そしてこの闘争に、協定や停戦といった集団による一切の妥結は期待できない。
最終段階において全ての個人が全ての個人に対し、自己保存のために戦うからだ。
最後にアダムとイヴが残ったとしても、いつどちらが変容者となるかは現状で解明できていない。
よって、新世紀は始まらない。
ひとつは寛容の道である。
変容者と非変容者は、文字通り自己の血肉を与え合わなければならない。
はたして人間にそれができるだろうか。
しかし私がやらなければいけない。私はそれが恐ろしい。恐ろしくてたまらない』
(1999年 WHOプレタ病監視管理委員会委員長 リタ=マリア・リーゼンフーバ談話:未公開)
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サーチ
PRT
プレタ病
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プレタ病(Preta-disease)、通称PRTDは、ヒト組織の摂取嗜好から始まり、急速に進行する身体・意識の機能変容を主な特徴とする、人体変性現象である。
医学的見地からだけでなく、俗称としても、疾病として呼称される場合が多い。
症状、および変性の後遺症をさす場合、同症候群(symdrome)、障害(disorder)とも。社会学的用語としては同災禍(disaster)が浸透している。
既往者は俗称として、単に変容者と呼ばれることが多い。
歴史・病理
19世紀後半より、衝動抑制障害の一種として存在が認知され始めた。
2034年、ドイツの医学者リタ=マリア・リーゼンフーバにより、特定の変異プリオン体が病理因子であるとする論文発表、および同国内学会よりの世界保健機構への提言が行われ、同年の総会で対策機構の設置が議決された。
治療法は現在のところ見つかっていない。発症による平均余命への影響は無いか、ごく軽微とみられている。
罹患者は
<!>Communication interrupted
<!>Emergency calling received
<!>通信に強制インタラプトがおこなわれました
<!>緊急通話要求を受信しました
ヤマダハナコ:こら犬井
ヤマダハナコ:いるだろ
ヤマダハナコ:返事しろ
ヤマダハナコ:へ ん じ し ろ
<!>返信要求を受信しました
ヤマダハナコ:無視
ヤマダハナコ:するな
<!>返信要求を受信しました
<!>返信要求を受信しました
<!>返信要求を受信しました
<!>返信要求を受信しました
ヤマダハナコ:ちょっとケイタイでなさいよ
ヤマダハナコ:とにかく 明日行くよ
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