第3話 神様のチャンス

ベルを鳴らすとなぜ実家に来たのかと問われた、なんとなくと答えた。

ギスギスに痩せた体は誰が見ても明らかな栄養失調だった。

新しいスマホを買い与えて貰った。

恐怖におびえ様子のおかしい私は、家族に付き添われ精神科へ行った。


もし運命の神様がいるなら、私は桜の木の下に逃走した

誰もいない。

時計台に向かった、工事が行われている時計台は当時の面影も無かった。


彼がいない、彼がいない世界で

私はどうやって生きていけばいいのだろうか?


私は混乱してスマホをつけると連絡先をすべて一括で消した。

彼のいないスマホなんていらなかった。


でも、もしも神様がいるなら私にまたチャンスをくれるだろう

私は駅のゴミ箱に捨てようとしたスマホを持ち直すとアプリを探した。


マッチングアプリ、きっと君はここにいる。

もしも神様がいるなら、私に機会をお与えくださるなら

きっとあなたは、私の運命の伴侶はここにいる。

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