落伍者
流星未来
第1話 あなたの幻影
私は逃走した
もういいって言われたから
私は電車に乗り込んだ
桜の木の下での恋を求めて
あなたに出会ったのは桜の木の下だったことにしよう
待ち合わせは本当は違っていたけど、みどりの窓口だった。
あの時計台で会いたいと思って、あの時計台の写真は送った。
あなたもういないから、残念に思うから
それでも私はまた一歩進んだ。
あの時計台の道案内の看板はもうない
あなたが私を待っていることはもうない
それでも私は時々あなたをそこに見る
だって初恋だったもの
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