ああいうこと

バブみ道日丿宮組

お題:名前も知らないガールズ 制限時間:15分

「おはようございます」

 目を覚ますと、知らない少女が同じベッドで眠ってた。

 がばっと起き上がり、布団をはねのけると……薄いピンクの下着(透けて乳首から、いろいろと情報が入る)だけを少女は纏ってた。

 ベッドから転げるように降りて、封印するかのようにして布団をかける。

 顔だけになった少女は疑問に思ったのか、眉根を寄せてた。いや……こっちが疑問なんだけど。

「おや、お目覚めになりましたか」

 声に振り返ると、そこには薄い緑の下着(こちらも同じような)をつけた少女がキッチンに立ってた。

 1DKの間取り上、ベッドルームからキッチンは見える。

 いや……見えるというのはそういう意味でのみえるじゃない。

 なぜここに少女が二人もいるのかという疑問よりも先に、得体の知れないものを見てしまわないようにと、視界を手で隠す。

 それでも好奇心はなくならないようで、隙間から少女を見てしまう。

「ど、どうして、き、君たち下着なんだ! せ、せめて服をきてくれ!」

 言葉にでてきたものの、つっかえつっかえで勢いがない。

「それは一緒に寝たからですよ」

「そうだよ、お兄ちゃん」

 妹なんて存在しない。親戚にだって、女の子はいない。

 というか、はやく服を着てくれ。ピンクのぽっちが気になってしかたがない!

「散々いじっておいて、その様子ではさすがにこちらは不本意になってしまうのですが」

 いじる? 言葉だよね? 肉体じゃないよね?

 こんないたいけな少女たちを喰らうことなんて草食系の僕では考えつかない。

「お兄ちゃん、激しかったよ」

 ベッドから降りて、ピンクの下着の少女がベッドの下に転がってたゴムを掴み、振ってくる。

 どうみてもあれだった。性行為で避妊しないように使うコンドームだ。そこにはどっしりと白い精子が入ってた。

「まさか、4回戦までいくとは思ってなかったけど。気持ちよかったけどね」

 あたしも用意手伝うよとキッチンにピンクの下着の少女が歩いてく。

 その際にゴミ箱に8つのゴムが投入された。

 つまり、8回も僕は射精したことになる。

 記憶が全くない。

 名前の知らない少女たちが僕の部屋でしかも下着姿でいる。

 これは……大事件になりそうだ。

 現実逃避をはじめた僕は、ベッドに潜り込んだ。

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ああいうこと バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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