空から落ちてきたドラゴンは私と一生添い遂げたいようです

うづき

第1話

 正直、ちょっと、いや、かなり、酔っていた。

 久しぶりに業務が少なくて、よし、定時で帰れる! なんて内心笑顔で仕事をしていたら、急に上司から四月になったし飲むぞ、なんていう飲み会の誘いが入ってきたのが運の尽きだろう。断ることも出来ないまま、えっ、えっ、と思っている内に飲み会のメンバーに加わってしまい、ようやく解放されたのが、少し前のことである。

 終電があるので、終電がもうすぐなので、と必死になって何度も言いながらその場を去り、酒を勧められるがままに飲んだこともあって少しぼんやりする頭を叱咤しながら、必死になって電車を乗り継いで、ようやく近場の駅まで戻ってくることが出来た。正直、帰宅途中に、もう駅近のホテルに泊まろうかなとか、そういうのを考えるくらいには満身創痍の体だった。体温の高い体が、夜風によって少しだけ冷めていく。思考が普段よりぽわぽわとしているのが自分でもわかって、なんだか無性に笑えてきた。

 明日は休み。家に帰宅したら、睡眠を貪ることが出来る。それだけが、ホテルに泊まることを躊躇させ、私の足を奮い立たせるただ一つの理由だ。明日は何をしよう、明日何食べよう。そう考えるだけで、数時間付き合わされた飲み会の苦痛も、なんだかどこかへ消えていくくらいには、心が浮き立つ。

 そう、心が、浮き立っていたのだ。

 点在する街灯によって、舗装された街路が浮かび上がっている。閑静な住宅街なのもあって、そこかしこの家から電気が微かに漏れ出していた。どこかから響いてくる子供の笑い声が耳朶を打つ。

 もうすぐ家に着く、と言った頃合いで、私はふと、街灯の下でうずくまるものを、見つけた。

 一瞬、体がほとんど反射的に跳ねる。猫か犬くらいの大きさのそれは、もぞもぞと軽く動いていた。すらりとした尻尾が、べし、と地面を軽く叩くのが見える。


「……え……」


 思わず小さな声が出た。街灯に照らされて、丸まっている存在、それはまさしく。


「ドラゴン……落ちてる……」


 ドラゴンだった。

 ゆっくりと近づいてみると、丸まった体の全貌が明らかになる。西洋風の、すらりとした体つきのドラゴン、と言えば一番近いだろうか。すっと伸びた首に、柔らかそうに見える体。伸びた角は艶めかしく光り、は虫類めいた虹彩の鋭い瞳は、夜闇の中でも美しい。電灯に照らされて、体を覆う細やかな鱗が、銀灰色に光るのが見えた。


「ドラゴンも落ちてることとかあるんだなぁ……すごい、初めて見た」


 ぽつりと呟くと同時に、丸まっていたドラゴンがこちらをちらりと見た。ぱちくりと何度か瞬いて、そのままゆっくりと立ち上がる。体に怪我をしている所は見受けられない。ちょうど、大きな猫くらいの大きさのドラゴンだ。ドラゴンの子ども、なのかもしれない。

 ドラゴンは尻尾を振りながら私に近づき、ごつごつした角を軽く膝に当ててきた。ちょっとだけ痛い。もしかして喧嘩を売られているのだろうか、と思うが、どうにもそんな様子は無い。というか、敵意というか、殺気のようなものが一切感じられない。


「どうしたの? どうしてここに居るのかな? もしかして迷子なのかなあ?」


 腰を下ろして手を伸ばす。ドラゴンは私の手に一瞬だけ身を引いて、すぐにぐりぐりと額をこすりつけてきた。鱗がざりざりとしてちょっとだけ痛い。やすりにかけられているような。なんだか面白い感触で、少しだけ笑う。


「すごいねえ、鱗だ、きれい、きらきらしてる」


 絵や本でドラゴンは何度も見たことがあるが、まさか実物を見ることになるとは思わなかった。

 可愛いねえ、と声をかけると、ドラゴンは私の言葉に軽く鳴いて答える。少しだけ高めの鳴き声だ。擬音にするとみゃうみゃう、みたいな感じかもしれない。猫のようで、猫とは全然違う声をしている。

 折角だし、と私はドラゴンを両手で掬うようにして持ち上げてみた。ほどほどに重い。五キロくらいだろうか。いつも頼むお米と同じくらいの重さな気がする。とくとくと鼓動の音がじんわり、手の平に響いてきて、それになんだか心地よかった。可愛くて、綺麗で、すごい。

 生きてるんだなあ、なんてじんわりして、上下に何度か動かして見ると、ドラゴンが軽く翼を広げてじたばたと暴れ出した。


「あっ、ごめん、ごめんね」


 謝罪をしてからゆっくりと地面に下ろす。ドラゴンは軽く翼をはためかせた。道路に落ちていた小石が、ころころと飛んでいくくらいの風量だ。ちょっと怒っているのかもしれない。まあ、初対面の人間に上げ下げされたら、それもそうかな、という気はする。


「帰る場所はあるの? というか、その、帰れる? 一人で……大丈夫?」


 問いかけると、ドラゴンは微かに鳴いた。そうしてから、首を傾げて見せる。言葉は通じているのだろうか、そうでないのだろうか、あまりわからない。

 まあでも、ドラゴンがこんな風に道路の隅っこで丸まっている時点で、帰る場所はないのかもしれない。もしくは、帰り方がわからないのかも、しれない。

 そうこう考えて居るうちに、ドラゴンが微かにくしゅん、とくしゃみをした。一つくしゃみが零れると、堰を切ったように、くしゅ、くしゅん、と何度もする。

 これは。……放っておくわけには、いかないやつではないだろうか。風邪を引いているのでは。


「大丈夫? 風邪?」


 問いかけると、ドラゴンはもう一度くしゃみをした。長い首がゆっくりともたげるように動く。


「家来る? これからもっと寒くなるだろうし。風邪引かないために、どうでしょうか。それに、一人だと、ほら、寂しいし」


 季節は春、とは言っても、夜はまだ肌寒い。ドラゴンは見た目からして寒さにも暑さにも強そうだけれど、知らない街中で、一晩一人で過ごすのは寂しいのではないだろうか。くしゃみもしていることだし。

 ほら、と手を差し伸べる。おそらく、また上げ下げされるだろうと思ったのか、ドラゴンは一歩、すぐに身を引いた。だが、私がじっと手を差し伸べたままでいると、軽い足取りで一歩二歩と引いた分だけ近づいてきた。そうして、私の腕の中に収まる。そうして、行ってやってもよい、とでも言うように小さく一息分だけ、鳴いた。


「じゃあ一緒に帰ろうか! ドラゴンに会えるなんて思わなかった。あっちではどこで暮らしてたの?」


 ねえ、と私はドラゴンを撫でてから空を見上げる。

 ――空には、ぽっかりと、穴のようなものが開いている。空の暗闇よりも黒く、そこだけどこかへ繋がっているのかと思えるような、そんな穴だ。

 誰かが、それを、『扉』だと呼んでいた。言い得て妙というか、実際、あれは扉である。

 異世界と、この世界――地球を繋げる出入り口となる、扉。

 あの穴が空いたのは、私が小さい頃のことだ。青空に、急に現れた穴。ぽっかりと、そこだけ空間が切られたかのような穴は、出てきた当初、様々な媒体でニュースになっていた。

 その穴から、様々な生物が落ちてくるようになったのは、それからすぐのことだ。この世界には居ない、生物学的にもちょっとおかしい、そんな生物たち。それらは、総称として異世界生物、と名付けられることになった。

 その後、色々とあって、あのゲートは異世界に繋がっていることや、それもあって異世界生物がやってきていたことなどが明らかになった。あの穴が出来て直ぐの頃はもの凄く色んな場所で話題になったのだが、十数年も経つと、日常に隠れ、下火になるものである。様々な市町村に、異世界生物課という窓口が出来上がったのも、騒ぎの鎮火に繋がったのでは無いだろうか。何かあったら異世界生物課へ連絡をすれば良いのだ、と、共通認識のようなものが出来上がるのは早かった。

 今までも、様々な異世界生物が落ちてきては、色んな人々に見つかって、保護されたり、元の世界へ返されたりしている。大体があまり問題無く行われているらしいが、先日はフェンリルが落ちてきて、ちょっとした騒ぎになった。テレビに映ったフェンリルは、思っていたよりも少しだけ小さくて、中型犬くらいの大きさだった。それでも美しくて綺麗で、ああ、この世界には居ない生き物なのだと、直感で認識出来るような姿をしていた。

 だから、というわけでもないけれど――多分、このドラゴンも、あの穴から落ちてきたのだろう。今までドラゴンが落ちてきたなんてニュースを見たことは無いから、ドラゴンに出会うことの出来た私は、もの凄く幸運なのかもしれない。


「本当に凄いなあ……明日事故りそう。あっ、宝くじ買おうかなあ。当たりそう」


 ドラゴンが微かに語尾を持ち上げるような声で鳴く。何を言っているのか問うような声音に聞こえて、いや、そんなことはないよなあ、なんて小さく笑う。

 その頭を軽く撫でて、私は自宅への帰路を急いだ。


 1K、アパートの角部屋。それが私の暮らす部屋だ。扉を開けると同時に、電灯が自動的に点き、短めの廊下を照らす。


「ただいま、おかえりー」


 一人暮らしを初めてから、クセのようになっている自問自答ただいまおかえりを口にして、靴を脱ぐ。手に持ったドラゴンがみゃうみゃうと鳴いて、翼を軽く振るわせた。背骨の隆起した背中を、指先でそろそろと撫でる。家についたよ、と言うと、ドラゴンは微かに瞬いた。細く鋭い虹彩が、じっと周囲をうかがう。


「ここに居たら、なんと、寒くなりません! タオルとかもあるから、それを体に巻いて寝ようね」


 ドラゴンは喉を鳴らす。そっと地面に下ろすと、ドラゴンは尻尾を軽く振りながら周囲の散策を始めたようだ。それを眺めつつ、風呂を沸かす準備を始める。

 風呂が沸くまでは少し時間があるので、ドラゴンについて調べることにした。ドラゴン、保護、と打ち込んでみると、検索画面の一番上に「異世界生物課」の情報ページが出てきた。タップすると、すぐにページが開く。

 異世界生物課、よくある質問集、に繋がっていたようである。そこには異世界生物を保護した際の注意書きについて書かれていた。多くの生物を、多岐にわたって掲載してくれているようだったが、そこにドラゴンの文字は見つからない。ページ下部に、「ここに載っていない生物を保護された方は、是非異世界生物課へご連絡ください」という文字が躍っている。電話番号が記載されていたが、残念ながら今の時間帯は対応していないようだ。平日に改めて連絡をすることにしよう。

 他にドラゴンの情報は無いかと、SNSなどで調べている内に、風呂が沸く。風呂が沸いたことを知らせる音楽が室内に鳴り響いた、瞬間、とたとたと軽い音が聞こえて、ドラゴンがかけてきた。みゃうみゃうと鳴きながらドラゴンは私の胸元に飛び込んでくる。


「ど、どうしたの。もしかして甘えたがりのドラゴンさんだったりする?」


 声をかけると、ドラゴンは小さな手の平で私の服を握った。微かに震えているのが、わかる。

 もしかして、風呂の沸いた音に驚いたのかもしれない。ちょうど、音が鳴ったと同時に戻ってきたわけだし。


「ごめんね、びっくりしたね。さっきの音は大丈夫だよ、お風呂が沸いた音で……。お風呂ってわかる? 異世界にもお風呂はあるよね、きっと」


 私はドラゴンを抱き上げたまま、浴槽の方まで足をすすめる。これだよ、と見せると、ドラゴンは長い首をもたげて浴槽内へ視線を向けた。そうして、すぐに満足したのか、私の肩に頭を乗せる。


「お風呂入る? ……いや、入れるのかな。ドラゴンっては虫類? だよね? も、もしかして食事も虫……とか……?」


 虫は流石に冷蔵庫の中に常備していない。今から外へ取りにいかねばならないだろう。ど、どうしよう。慌てて言葉を紡ぐと、ドラゴンが微かに鳴いた。不満げな声だった。微かに低い――うなるような声というか。怒っている、とも取れるような声音に、ちょっとだけ笑う。

 どうやら、違うらしい。


「何食べられるか、後で冷蔵庫一緒に見ようか。教えてくれる?」


 少しだけ、笑いが混じった声が出てしまった。ドラゴンが不服そうに鳴いて、小さく答える。良いぞ、とでも言うような声だ。

 可愛いな、と思う。ひとまずお風呂入ってくるね、と答えると、ドラゴンはみゃうみゃうと鳴いて私から離れた。

 その後、お風呂に入ったり、ドラゴンは何を食べるのか冷蔵庫の中から選んでもらったりしている内に、本格的に夜も遅くなってしまった。ドラゴンを拾った、という高揚感で疲れが一瞬抜けていたが、そもそも這う這うの体で帰宅したことを忘れてはいけない。明日のためにも、そろそろ寝るべきだろう、とドラゴン用に簡易ベッドを作って、私自身もベッドへ潜り込んだ。

 電気を消すと、途端に眠気が襲ってくる。小さく欠伸を零すと、つられたようにドラゴンが欠伸を零すのが、薄明かりの中で見えた。少しだけ笑う。


「凄いな、ドラゴンって……。私、小さい頃、ドラゴンに憧れてたんだよ」


 小さな頃、読んだ本の中に、ドラゴンが出てきたことがある。それから、ドラゴンという生物を知って、ドラゴンに興味を持っていた。様々な本で語られる、ファンタジーの世界は、優しく、楽しく、意地悪で、けれどどうしようもないくらいの魅力に満ちていた。だから――そう、異世界への扉が開いた時なんて、本当に心臓が飛び出さんばかりに嬉しかったものである。

 いつか、あそこから、異世界の生物が落ちてくるかも。そう思ってずっと眺めていた。周囲で異世界生物を見たことがある人も居て、それでも、私のところに落ちてくることはなかった。だから、まあそういうものなのだろうと諦めていたのだ。

 けれど、――まさか、こんな大人になってから、ドラゴンとまみえることになるだなんて、思いも寄らなかった。


「かっこよくて、きれいで、素敵だね、君は」


 眠気混じりに言葉を零すと、ドラゴンが微かに鳴いた。こつこつと、額と、そして硬い角が、手の平に当てられるのがわかる。もしかしたら、不安がっているのかも、しれない。


「どうしたの? 寂しい?」


 角をそっと指先で撫でる。ドラゴンがみゃうみゃう、と小さく鳴いた。くすぐったがっているのか、それとも止めろと言っているのか。何を言っているかはわからないけれど、きっと、そこまで強い拒否ではないだろう。声が、柔らかかったから。


「大丈夫、ええと、確か……異世界生物課に連絡をして、保護してもいいよって言われたら、帰れるまでずっと一緒にいるよ。――なんて、私だけじゃ、寂しいの、取り払えないかもしれないけど」


 SNSで検索しても、ドラゴンに関する情報はあまり得ることが出来なかった。異世界でもドラゴンは大変に強い生物として有名だとか、それくらいの情報くらいしか見つからなかった。

 異世界と繋がる穴が出来て十余年。まさか、今まで一体もドラゴンが落ちてきていないということはないだろうし、明日きちんと捜索したら、もう少し情報が見つかるかも知れない。

 つらつらと明日のことを考えて居る内に、眠気が強くなってくる。私はもう一度だけ欠伸を零して、それからすぐ眠りについた。



 ――眠りから目覚めるのは、早かった。何かに体を揺さぶられる感覚があったから、というのが一番の理由だろう。

 昨日拾ったドラゴンだろうか、なんて夢見心地の中で考える。いやでも、待って、それにしては揺さぶり方が大きいというか。あんな猫みたいな大きさのドラゴンに揺さぶられても、痛いなあと思うくらいで終わりそうなのに――なんだろう。これは、両手で、体を、揺さぶられているような。

 みゃうみゃうと鳴く声が聞こえる。私は小さく欠伸を零して、ゆっくりと目を開いた。上手く象を結ばない瞳が、ゆっくりと、形を辿っていく。

 少年が居た。


「……ん?」


 思わず声が出る。少年は私と目が合うと微かに表情を和らげてみせた。両手がぱっと私から離れる。


「え……誰……」


 事態の理解が出来ない。思わず少年をじっと見つめる。

 おおよそ、七、八歳くらいだろうか。小学校に入って少し経つ、くらいの幼さを宿した面持ちだ。銀色の、ほとんど腰のあたりまでありそうな長い髪が、カーテン越しの光できらきらと輝いているのが見える。

 まろみを帯びた頬に、すっと通った鼻筋、小さな唇。こちらを見つめる瞳は青色をしていて――虹彩が、人間のものとは思えないほどに細く、鋭い。いや、ていうか、ちょっと待って、この少年、服を着ていない。

 未成年淫行! 一瞬で思考が素早く動きだして、私は小さく悲鳴のような声を上げる。


「えっ、だ、誰? 待って、私はドラゴンを家に入れた覚えはあるけど小さい子は家にっ、家には入れてな……!」


 酔っていたとは言え、分別はあったはずだ。幼い少年を、有無を言わさずに家に連れこむなんて、そんなことはしていない、はずなのに。

 このままでは捕まってしまう。泣きそう。わあああ、と声を上げて後ずさる。壁にどん、と背中がついた。少年は私を見て、軽く首を傾げて、それからみゃうみゃう、と囁いた。ん、んっ、と喉を軽く鳴らすようにして咳を零し、彼は笑みを浮かべて見せる。


「ど、どらご、ん」

「え――」

「どらごん。どらご」


 え、と息を飲んだ瞬間、少年の背中がぐっと軋み、ばさりと何かが出てきた。翼だ。

 ――昨日見た、銀灰色の翼に、そっくりの。


「ど、ドラゴン……?」


 引きつった声が出る。そんなことがあるのだろうか。聞いたことがない。

 少年は可愛らしい相好を崩すようにして笑った。


「どら、ごん。どらごん! いっしょ。ずっと、いっしょ!」

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