25:アルバイト前日の夜

祐哉の家ではある報告が行われていた。


「実は、前に話してたFlower cafeのアルバイトの事なんだけど……合格だった!」

「お兄ちゃん凄い!おめでとう!!」

「うんうん!!兄ちゃん凄いよ!おめでとう!!」

「二人ともありがとう!」


可愛い妹、弟からそんな言われるとお兄ちゃん照れちゃうなぁ。

うっ、可愛い攻撃でもう持ちそうにないよ。

俺、今ならあっち側に逝っても良いかも……((


「祐哉!おめでと!!」

「ありがと姉ちゃん!」

「あら、合格したの!?凄いじゃない!精一杯頑張るのよ!!」

「あぁ、もちろん」

「おめでとう。父さんはお前なら出来ると思ってたぞ」

「あら、お父さん今の今まで『祐哉は大丈夫か』って私に相談してたじゃない」

「いや、それはな……『父さん、母さんありがとう!』あ、あぁ頑張れよ」

「うん!頑張る!!」

「ねぇねぇお兄ちゃん!私、お兄ちゃんがアルバイトしてる所にいつか行っても良い?」

「あ!僕も行きたい!!」

「お姉ちゃんもー!!」

「お母さんも行きたいなぁ……チラ」

「おいおい、待て待て、父さんも行きたいからな?」

『www』

「うん、胡桃も涼雅も姉ちゃんも母さんも父さんも皆食べに来てよ。ほんと、あそこのカフェは凄いからさ」

「やったぁ!お兄ちゃん大好き!!」


く、胡桃ぃ!天使!!ほんと天使!!!!

可愛すぎって!

お兄ちゃんほっぺがゆるゆるになっちゃいそうだよ!!


「兄ちゃんいいの!?やった!!楽しみにしてるね!」

「あぁ」


り、涼雅もなぁ……可愛すぎんだって!

っていつの間に!


「祐哉、私たちも大好きだからね!忘れないでよー!!」


姉ちゃんに母さん、父さんまで抱きついて来ていたなんて……。


「俺のこと好きすぎか!ちょっと姉ちゃんに母さん、父さんまでさりげなく胡桃と涼雅に混ざって抱き着いてくんなよ!!せっかく胡桃と涼雅の可愛さに癒されてたのに!」

「え……お姉ちゃんのこと嫌いなの?」

「お母さんのことも?」

「父さんのこともか?」

「ってそういう訳じゃないって分かってるだろ!絶対!!姉ちゃん、母さん、父さんはまた別だろ?比べるところが違ーう!!」

「シュン」

「シュン」

「シュン」

「ちょっと落ち込まないで!三人とも大好きだから!!」

「パァ!」

「パァ!」

「パァ!」

「……何だよこれ。シンクロしすぎじゃね?」


急に三人が一致団結するなんて、、何て奴らだ!


「お兄ちゃん頑張ってね!」

「兄ちゃん頑張って!」

「あぁ」


やっぱ胡桃と涼雅しか勝たん!

俺ん家には二人も天使がいるなんて幸せだ……。


『ちょっと私/俺たちはー?!』


姉ちゃんに母さん、父さんのことは知らないっと!


『え!?』

「じゃ、ちょっと明日の準備してくるよ」

『お姉ちゃん/お母さん/父さん達は!?』


ふんふん♪

何か言ってるけど気にしない、気にしない!

あーバイト楽しみだなー!!


『シュン』


~♪











◆ ◇ ◆

お知らせ

作者の星月仄夜です。

いつも読んで下さってありがとうございます!

応援、フォロー、星✩での評価が励みになっております。


今回25話目ということなのですが、これにて遂に一章完結となります!

次回の26話目からは第二章です。

祐哉が遂にアルバイトを始めました!

アルバイト先では恋の予感?

変装していない祐哉はこれからどうなる!?

元カノが登場してからの学校生活はどうなっていくの!?

お楽しみに!


応援、フォロー、星✩での評価もよろしくお願い致します。

ノロノロ更新ですが、温かい目で見ていただけると嬉しいです。

これからも「元地味男の俺にモテ期到来⁉︎〜今まで散々言ってきたくせに近寄る奴らがウザ過ぎる」をよろしくお願い致します!

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