23:バスケ部は普通、じゃない?
―――無事に面接が終わった翌日のこと―――
「よ!」
「あ、祐哉。よぉ」
「何かあった?」
「いや」
「あ、そういえば昨日バスケ部に体験行ったんだったよな。どうだった?」
「あーうん。なんか凄かった」
「その割に疲れてそうだけど」
「いやー、それがさ、、―――――っていう訳なんだよ」
「なんか、ホント凄そうだな」
「だろ?」
陽輝から聞いた事を簡単に説明すると……
雰囲気はよくて先輩たちも優しかったみたいなんだけど、ちょっとサッカー部とか他の部活と少し違うみたいで、、
先輩たち皆、感性が独特で特殊だったぽい。
まぁ、個性が溢れているというか、ね。
そこは良いらしいんだけど、、練習メニューも特殊で、全員筋肉ムキムキを目指しているからか、筋トレがとにかくエグかったらしい。
部活時間、3時間中2時間も筋トレをするという地獄があったみたいでバスケ自体は凄い強いけど、うん、合わないかなぁ、みたいな、ね。
っと、そういう事らしいです。
「じゃあ」
「あぁ、サッカー部にするよ」
「そかそか、良かったじゃん。無事に決まったみたいで」
「まぁな!」
「さっきまでの疲れが嘘だったかのような元気が少しウザい気がするんだけど」
「えー何でだよー!!」
「気楽そうでいいなー」
「いいだろ?ww」
「いいなー!!」
「ww」
「俺にも分けろよー仲良く半分こな」
「いやだしーwww」
「うわぁ、、」
「www」
「・・・」
「wwww」
陽輝がなんだかマウントを取ってきやがったので普通にウザい。
しかもずーっと!俺の顔見ながらニヤニヤしてくるし!!
ほんとウザさの塊みたいになってる……。
ウザいにはこれでっ!!
反撃だー!!エイッエイッオー
「ジトー」
これが俺のスペシャル反撃!(ただ思い浮かばないだけ)
「ww」
「ジトー」
「ww」
「ジトー」
「ww」
「ジトー」
「ww」
中々反撃が通用しない……。
何でだよーーー!!!!(未だ思い浮かばない)
「ジトー」
「ww」
「ジトー」
「www」
まだニヤニヤしてくるし……。
反撃が何で効かないんだーーー!!!!
こうなったら!!
「ジトーーーーーー」
「wwwww」
やっぱりノーダメージじゃないですか……。
陽輝つえー(結局、思い浮かばなかった)
「キリねぇなw」
「wwで、面接どうだった?」
「まぁ、なんとか」
「結果は?!」
「まだだよw」
「出たら教えてなー!!w」
「そりゃ勿論ww」
「あ!陽輝くぅん!!久しぶりぃ。何話してるのぉ?」
2人で折角話している所に割り込んできた奴がいた。
「あ、鈴宮、、」
「あ、まだ一人いたんだぁ。目障りだからどいてくれるぅ?」
「おい、おまっ『分かったよ。どけばいいんだろ?』」
「良く自分の立場分かってるじゃぁん。ねねぇ陽輝くんはぁ、まだぁこいつと居んのぉ?優し過ぎだよぉ」
「だめか?一緒にいちゃ」
「えぇ……そんなこと言ってないけどぉ、優しいなぁってぇ、、なるみぃ、なんか変な事言ったぁ?」
「あぁ、そうだよ。てか、別に居たくているだけだし、じゃな」
「あぁ!ちょっと待ってよぉー!!」
「・・・」
ガシッ
「おいっ離せよ」
「やだぁ!」
必死で掴まれた腕を放そうとしている陽輝。
陽輝ならすぐに腕なんか放せるのに、、
でも後々のことを考えると一気に放せないんだろうな。。。
「いやぁ!!いったぁい!」
「は?」
「でもぉ、あたしぃ優しいからぁ赦してぇあ・げ・るぅ☆」
「・・・」
「おい、陽輝に突っかかるのは止めてくれ」
「ん?誰かと思ったらぁ、チョーブサ男じゃぁん!キャハ☆」
「・・・」
「ほんと何でこいつがぁあたしのぉ彼ピ☆だったか分かんないんだけどぉ?」
「悪かったな」
「だよねぇ!あんたがさぁ陽輝くぅんとぉ、いつまでも居られると思ってたらぁ駄目だよぉ。だってぇ、どう見たって釣り合ってないしぃ!キャハ☆」
無駄に、陽輝くんって呼ぶんじゃなくて、“く”と“ん”の間に“ぅ”を入れるのが気になる……。
そっちの方がキモイわ、、
陽輝とか既に腕さすっちゃってるしw
ま、俺も人のこと言えないぐらい鳥肌立ってるんだけどww
「別に誰と居ようが自由だろ」
「えとぉ、、日本語ぉ分かんなかったぁ?」
「お前がな」
「地味でぇ不細工なくせにぃ知ったような口言わないでぇくれるぅ?」
「・・・」
「鈴宮!祐哉にそれ以上言ったら許さないからな!」
「え、、あたしぃ、陽輝くんの為を思っていったのにぃ!!チッまぁ、今回だけぇ許してあげるからぁ。次会うときはぁ知らないからねぇ!キャハハ☆」
そう言って気が済んだのか、鈴宮こと元俺の彼女は去っていった。
「マジあいつムカつく!」
「まぁまぁ、、陽輝さっきはありがとな」
「そりゃあんなこと言われたらたまったもんじゃねぇよ!!あーもうなんか、急に色々楽しんでたのを潰された感凄いわ」
「ごめんな」
「謝んなよ!祐哉のせいじゃねぇし、、ぜってぇあいつ許さねぇわ。マジで、、」
「まぁまぁ、俺は大丈夫だからさ」
「祐哉が大丈夫でも俺は大丈夫じゃねぇんだよ」
「それだけで十分だよ。ありがとな」
「おう!でもなおさら、ほんっと後々あいつの驚く顔が楽しみだわww」
「?」
「ほらぁ……前に約束しただろ?覚えてないとは言わせないぞ!!」
「?……あ!あれか!!覚えてる覚えてるww」
「ほんとかー?ま、楽しみに待ってるよw」
「あぁ。そんな言われると逆に緊張しないことも無いけどなww」
「その前に祐哉は、バイトの結果が先だしな!」
「そうだな、、」
「まだ来ねぇかなー?」
「まだだろ流石に、、」
「意外と噂をすればーってやつが来るかもよw」
「迷信だろ?ww」
「意外とそうじゃないかもよww」
「迷信迷信www『ピコンッ♪』」
バイトの結果の通知についての話をしていると、メールの音が来た。
まさか、、そんなはずは……。
ただの迷信だよなぁ?w
「な?」
「いや、そんなまさか?」
「www」
「そのまさかじゃんかよ!?」
「なぁなぁ結果は!?」
「ちょっと待てって」
「結果は!?!?!?」
「待て待て待て」
「結果!!!!!」
「待てよ!!!!!!」
「待つよ!!!!!!」
「いくぞ……」
そして、メールを開くと、、見えた文字には……
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