20:大騒ぎ inFlower cafe

Flower cafeメンバー視点に変わります


✿❀✿

ピコンッ♪

この日、ある一通のメールが届いた。

それは……


『いらっしゃいませ!ようこそFlower cafeへ!!』


いつものように多くのお客様が来店され、接客をしていた。

そして、夕方。

残り一時間ほどで閉店という時にそれは届いた。

Flower cafeのメンバー全員が待ち望んでいたメールが。

それはある男性からと思われる、アルバイト希望に関してである。


「あら?何か届いているわねぇ。あらぁ、ふーん。これは面白くなりそうね。あのお客様かもしれないわね」

「オーナー、どうかされたんですかぁー?って、え!もしかしてこれって……」

「えぇ、そうよ。海華店長、早速仕事よ。面接の準備を明日までには済ませなさい」

「はい!……やったぁ!!」



『!?』



「皆、落ち着いて聞いてね『あのさ、海華こそ……』ん?藍羅気にしないで『?』でね、皆にお知らせがあります!ここ、Flower cafeでのアルバイト希望のお客様がいらっしゃいました!!早くて明日、遅くても一週間以内には面接を行います!『おぉー!!』……しー!!まだ、アルバイトの子になるかは分からないから。でも、、嬉しいー!!!!」


嬉しすぎて我慢できないのか、一人ピョンピョンと飛び跳ねている。


「店長!それほんとですか!?やったぁ、後輩……うわぁ……」


頬をピンク色に染めながらほくほく顔になっていた。


「花火ちゃん良かったわね。ずっと欲しがってたものね。後輩……」

「雪音ちゃん!そう!そうなんだよぉ!!う、嬉しすぎるー!!花火、happy!I'm very happy!!」

「おい、黙れよ花火。うるせぇ」

「朔?そんな事言って良いのかなぁ?今だって言いながらも顔がニヤついてるのにww」

「うっせぇ!」

「そうだよ朔くーん」


花火と雪音、朔の三人で話をしていると、後ろから急に声が聞こえてきた。


「げっ」

「げっとは何かなぁ?朔くん?」

「はいはい、碧先輩。分かりましたよー」

「ひどいなぁ。皆なんか俺だけ扱いひどくない?」

「気のせいだと思いますわ。うふふ。それも碧様の人柄によるものではございませんか?うふふ」

「うっ!雪音ちゃんって丁寧な言葉遣いだけど、結構酷いこと言ってくるよね」

「そんなことはありませんが……?」


さも、私は知りませんわというような表情で手を頬に当てながら、コテンと首を傾げている。


「そんなことあるんだけどなぁ……」

「ほらほら、まだ決定したわけじゃないって言ったでしょう?お客様来ちゃうでしょ?」

『オーナー!?すいません!』

「もう、そんなに慌てないの。焦らずにね」

『は、はい!』


その後、オーナーは送られてきたメールの返信をして、海華店長は面接の準備をして、と大忙しだったのはまた別のお話。

メールの返信をすると、数時間経って了承のメールが届いた。

明日は面接。

その時にメンバー全員のがどんな反応をするのか。

オーナーは一人、そういうことを考えながら楽しんでいた。

海華店長は、というと……

面接の準備に不備がないかなど不安で一杯でドタバタしていたそう。

明日はまた騒ぎが起きそうな……そんな予感がする。

それぞれが色々な想いを抱えながら長くて短いような一日が終わった。

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