10:カラオケの後は……
「楽しかったね!」
有紗はなんだかご満悦のようでなによりだ。
顔がほくほくして嬉しそうだなぁ。
珍しい、、いつもと違ってかわいいな。
陽輝はというと……
「ゆ・う・や!次は何するか決めようぜ!!」
やれやれ、次のことしか考えてないのか。
クイッ
ん?誰だ?
「ねぇねぇ、私も着いて行っても良い?」
あぁ、有紗だったのか。
カラオケが終わってからやけに静かだな。
いつもは色々言ってくるのに。
?どうしたんだろ。
「いいけど、、『ビクッな、なに?』何か隠してないか?」
「……隠してないよ!!」
「ほんとか?『ほんと!』」
何故か食い気味に返事をしてくる有紗。
バレバレなんだよなぁ……。
「ふーん、ならいいけど」
「(ば、バレてないよね!?私が祐哉のこと意識してるとか……)アハハ」
「有紗は何処に行きたいとかあるのか?」
「私?……カフェに行ってみたい!!」
「行ったこと無かったのか?」
「う、ん。いつもレストランばかりだから、、」
「了解」
「ねぇほんとに良いの?私が決めちゃって」
「実は俺カフェのバイトをしてみたいと思ってるんだ。だから、その参考にも出来るしで嬉しいよ」
「そうなの?それなら良かった!」
「あのー俺のこと覚えてますー?」
「おーすまん。陽輝のことちゃんと覚えてるから」
「ほんとですかねぇ?怪しいですよーw」
実は忘れてたなんて、、言うにも言えねえよ!!
「ハハ、ほんとほんとww」
「ならいいけどジトー」
あんま見られたら照れるじゃんかよ!ってバレてるよなーそりゃ何年もの付き合いだもんなー。アハハ。
「てことで腹ごしらえにでも行きますか!」
「何気に、行く気満々なんかい笑」
「おー?そりゃカフェでお前がバイトしてみたいなんて言うぐらいだしなー楽しみでしかないに決まってるだろ?ww」
「あっそ、だからってそこでバイトしようとか思ってる訳じゃないからな」
「ハッそんなん関係ねぇよw」
いじる気満々だなこれは……。
「ねぇ、祐哉と陽輝、早く行かないの?」
『すまん』
「有紗あんな奴のことはほっといて行こうか」
「そうね」
「いや、祐哉の方こそほっといて行くべきだろ」
「じゃ、行くよー!」
「行こー!!」
「ちょ、ちょ、ちょーっと待ったー!俺のことは!?忘れてないよね!?無視しないでよ泣」
『あれ?いたんだー着いていくの?』
「ハモって言うな!着いていくに決まってんだろ!!元々、俺と祐哉で遊ぶつもりだったんだから!」
まぁ、陽輝の言うことも一理あるよな。
それは一旦置いといて、有紗と目を交わして揶揄うのはこれくらいにしておくとしよう。
「じゃあ、陽輝も行こうか」
「当然だ!」
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