9:ツンデレは振り回される

有紗視点


◆◇◆◇◆

んー……。

っ……!!

あーもう嫌になる!

何!?

あの無自覚度合い!

何でこんなに優しいのよ!!

心臓に悪いのだけれど!!!!

もう!!


一方、その頃の祐哉はというと……

ヒィッ!

なんか急に何処からか殺気感じたんだけど!?

怖!!!


一人恐怖におびえている事など知らない有紗は一まだ忙しそうに心の整理をしていた。

すると、一旦落ち着いたのか仄かに顔が熱く火照っているままだったことに気付いた有紗。

うぅー……パタパタパタ

顔が赤くなってるのバレてないわよね?!?!?!

はぁ……。

そういえば、さすがに私、歌わせすぎちゃったよね……。

それに歌上手過ぎてもう……ねー……

何で素直になれないのかしら?

ほんと変装してる祐哉としてない祐哉とで色々と差が大きすぎるのよ!

そうよ!

うん!うん!

ただの幼馴染なのに……。

こんな風に思うなんて……。

ううん、気のせいよね!!

きっとそうだわ!

そんなことありえないもの!!

全てアニメや漫画の中の話だわ!


……。




そんな有紗が自分の気持ちに気付くのはまだ先の話。






◆◇◆◇◆

お久しぶりです。

作者の星月仄夜です!

更新が遅くなると言っておきながら大分遅くなり、お待たせしてすいません!


今回のお話では有紗視点で書かせて頂きました。

登場人物設定には書いていなかったのですが、読者の皆さんは有紗の口調に所々ある違和感を抱きませんでしたか?

実は此処だけの話、有紗はある企業の社長令嬢なんですよ。

友達などにはバレないように過ごしてはいるそうなんですが、やはり心の声となると普段の家での口調も出てしまうものですね。


では、次回もお楽しみに!

これからもフォローや応援、評価等をよろしくお願いします!!

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