第3話
「えええええええええええええええEEEEEEEEEEEEEEEE!?」
静けさが満ち、神秘的でもあった森に突如騒がしい声が響きわたる。驚いた鳥たち
がバッタバタと飛んでいく。
この声の主は、うっかり悪魔になってしまった旧君である☆(エラー・ノリ不明)
『えっ?E?どゆこと?これ〝悪魔〟ダヨネ?いやなんでなんで!?いや【魔変成】のせいなのはわかるけども!?』
旧、あっさり
「ステータス・オープン…」
——————————————————————————————————————
【ネロ・ディウス】 ステータス 種族
LV・1 HP・150023/160000 MP100000/100000
スキル
【魔変成】【人族擬態】【武器錬成】【鎌術〝神魔〟】【刀術〝神魔〟】
【抜刀・真】【神魔の魔導書】【転生者】【重力制御】
——————————————————————————————————————
「???」
なんか一気にスキルが増えた。スキルの説明とかないのかな————とパニックになっていると、
頭の中にスキルの情報が流れ込んでくる。
『???』
——————————————————————————————————————
【魔変成】(任意発動)
キミを変えたスキル。ほんとは神界に厳重に保管されていた。あらゆるものを「魔」に変えることができる。
【人族擬態】(任意発動)
悪魔には必要不可欠。人族に化けられる。このスキルが必要なくなる日は来るカナ?
【武器錬成】(任意発動)
その名の通り。自分の思い描いた武器を作れる。性能は半端ないYO☆
【鎌術〝神魔〟】(常時発動)
鎌の熟練度。つよさは〝見習い〟〝駆け出し〟〝士〟〝師〟〝達人〟〝帝王〟の順。
〝神魔〟は神々しか持たない、『最強』というヤツ。
【刀術〝神魔〟】(常時発動)
前述のとおり。
【抜刀・真】(常時発動)
【刀術〝神魔〟】に付属するスキル。〝切っても切れない〟究極。
【神魔の魔導書】(任意発動)
最高の魔術系スキルで、思い描いたことがなんでもできる。自分が思い描いた魔術に名前を付けとけば一発で使えるよ♪
【重力制御】(任意発動)
その名の通り、重力を制御するスキル飛行の秘密、ここにあり!
【転生者】(任意発動)
転生者のためのスキル。【鑑定】と【
——————————————————————————————————————
「はあああああああ!?」
表示された情報を見て旧が素っ頓狂な声を上げる。解説が出ただけでも驚きなのに獲得したスキルが強力すぎる。明らかに、彼の手に余るものだろう。
彼の知り合いは彼がこのスキルたちを持つことには口をそろえてこう言うだろう。
「赤ん坊が核弾頭を持ち歩くようなものだ」
と。それほどまでに彼は奔放なのだ。
そんな旧が今考えることといえば————
『え…飛べんの?マジ?』
ほかのスキルには目もくれず、【重力制御】を見て飛べる!と喜んでいた。
そう。彼の本質はガキンty…もとい、少年の心を持ったヤツなのだ!
すかさず『【重力制御】』と心の中で念じる。
すると、ザシュッ! と音を立て———
高速で地面に突き刺さった。悪魔が呆けた顔をして胸まで地面に刺さっているのはかなり阿呆な図である。もし彼自身がこの図を見ていたら大爆笑していただろう。
さあ、なぜこういうあほな図になったか。【重力制御】は、重力を制御できるスキルだ。無意識のうちに彼は重力を強くする方向で制御していたのである!!
それに気づいた旧は重力を弱くする方向で制御し、空に舞い上がった。
そして分かった事がある。
見渡す限り、森だ
『森が盛りだくさんだぁ♪』と寒いダジャレを言っている場合ではない。まずは人間のいる町に行き(もっとも、人間が存在しているかはわからないが)、そこで情報収集がてら滞在するつもりだったのだ。
そこであることに思い当たる旧。
『もし、ばったり人間にいまの姿を見られたらヤバいんじゃね?』と。
と、いうことで、即時に【人族擬態】を発動し、人の姿になる。そのまま飛んでいく旧。
だが、彼は知らない。この森の面積は———
果てしなく広いことを。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます