電波塔

@komachiiiii

第1話

学校の窓から見えるたくさんの電波塔。

大きさの違う電波塔は、まるで現実から遠ざかっていく自分のように見えた。

突然寒気がして震える体とドキドキして止まらない心臓がうるさくて、なんだか吐き気がした。

とにかく逃げたい。こんな気持ちになったのは

初めてで、不思議な気持ち。

きっと良くないこと。

別に話す友達はいる。

だけど何だか周りからの目が怖くて

自分が分からないから

周りからどう思われてるか知りたくて

友達に聞いてみても、自分で聞いたくせに疑ってしまって、なにも解決しないのだ。

兄は毎日私にデブと言う。

ますますどう思われてるかわからなくなって

みんなが私を見てる時、食欲が一気に無くなる。

家じゃそんなことないのにな。

すぐにお腹が痛くなる。

吐き気もして、毎日食べたり吐いたりしている

辛くて、辛いと怒られる。なんでか分からない。

死んじゃだめって言うから、だから代わりにしてる

ただそれだけなのに、見つけた瞬間怒るんでしょ。

私の勝手でしょ。死んでないじゃん。

いきてるじゃん。みんなと話してるじゃん。

そんな中で学校にまで来てるじゃん。

みんなそうだと思うよ?でもさ、毎回毎回

私のつらさを(みんなと同じ)だけで片付けるのは違くない?

毎日イライラが止まらないし、不安が凄くて

なにかが迫ってくる感じが吐き気に近いのかもしれない。だからそう思ったのかも。

私を苦しめないで。

電波塔のようにずっとつったっているただそれだけでいい。でもどうせ、今の人生と変わらないだろう。だって、自分は他人になれないから、人が変わっても、その人を羨んでも、私がその人の他人だからわかることで、自分からしたらどうせまた分からないままだもん。

それを気にするか気にしないかが重要なだけ。

向こうは多分言うほど私の事気にしてない。

でも私がなんだか嫌だから。

逃げているだけだから。

ただ毎日死にたいと思いながら存在しているだけ。

私の心の電波は静かで、あの可愛い子はきっといつも激しい波でいっぱいでしょうね。

電波塔。仕事しろよ。

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