間違ってるとかもうどうでもいい【カクヨム版】

「凛君」


「キスしていい?さっきのキス」


「いいよ」


「素直過ぎて、可愛い」


私は、恥ずかしくなって目をそらそうとした。


「駄目、僕を見て!忘れたい事があるんでしょ?」


「何言ってるの?凛君」


「僕、知ってるよ!スーパーで、凛が、子供連れを見て悲しそうに目を伏せるのも…。ベビーカーに乗った赤ちゃんを見て泣きそうになってたのも…」


そう言って、凛君は私のそこに手をいれてくる。


「シャワー浴びよう!そうだよ!浴びた方がいいよ」


「いらないよ!気にならない。星村さんとしてたって!ちゃんと避妊してるんでしょ?」


そう言って、そこに触れられる。


「凛君」


凛君は、軽く足をいれてくる。


「今日、凛の頭の中を空っぽにするのは僕だよ!だから、何も考えずに感じてよ」


その言葉に頷いた。間違っていたとしても、もうどうだっていい。


「凛」


私は、さっきのようにする。凛君は、さっきよりコツを掴んだようにそこを触ってる。私も、凛君のそこを触ってあげる。


「んっ」


少しだけ上手くなったキスに感じてる。


「凛、可愛い。直接触っていい?」


「恥ずかしい」


「大丈夫!僕のも直接触って」


「うん」


そう言って、私は凛君のそれに触れる。


「凛、もう僕でこんなになってるの?」


「恥ずかしい」


「可愛いね!凄く可愛い」


私の形を記憶するように触ってくる。


「凛の全部覚えとくから」


龍ちゃんや拓夢と違って慣れていない凛君の動きは、じれったくてもどかしい。そんな事より一生懸命してくれてる事が私には可愛く思える。


「凛の顔見せて!僕、余裕ない」


「凛君」


「満たされてよ!僕で…」


「うん」


私は、凛君とのセックスに集中する。


「んっ」


「気持ちいい?」


「うん」


「僕も…」


凛君は、私を満たそうとする。


「んっ」


「可愛い」


そう言って、深いキスをされる。

凛君は、もっと触れてく。


「ぁっ」


「ぅっ」


同時に果てた。


「ヤバい」


「私も…」


「凛、もう一回して」


「うん」


その言葉通り、凛君のそれは…また。頭の中は、完全に真っ白じゃなかったけど…。快楽のお陰で嫌な事は忘れられた。何度か、それを繰り返して…。もう、お互いに大変な状態になっていた。


「パンツ洗ってきていい?」


「うん」


凛君は、ベッドから起き上がってお風呂場に行った。私は、ティッシュを手に取った。私は、それを見つめながら、思っていた。最後までしないせいで、凛君を苦しめてるんじゃないかと…。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る