大人のキス【カクヨム版】

「凛さんの胸って柔らかいんだね」


「恥ずかしい」


まるで、うぶだったあの頃に戻ったみたいだった。


「気持ちいい!柔らかくて、すべすべしてる」


約束を守るように凛君は、胸を見ない。手の感覚だけでいいなんて…って、何考えてるんだ私。


「見てみたい」


「凛君」


「わかってる。凛さんの胸、後ろから触っていい?」


「うん」


私は、反対を向いた。凛君は、私を後ろから抱き締めて胸を掴む。


「凛さん、柔らかい」


「うん」


下手くそな所が、また可愛くて堪らない。


「ここ、こんな風になるんだね」


「そ、それは…」


「凄い、手だけじゃ足りないぐらいだよ」


凛君の熱い息が首筋にかかる。


「こっちにくっつけてよ」


「えっ、うん」


私は、足を曲げて凛君の方につける。


「わかる?凛さん。さっきより、ヤバいんだよ」


そう言って、私にそれをくっつけてくる。


「凛君」


「触って」


「えっ」


「最後までしないでいいから、触って欲しい。後でいいから」


だんだんと要求が増えている気がする。


「お願い、凛さん」


背中に頭をくっつけられた。


「わかった」


「よかった!」


安心したのか、凛君はさらに胸を触ってくる。


「本当柔らかいね!写真では、わからないもんだね」


「胸の事?」


「そう!柔らかくて気持ちいい。後、こんな風なのも、写真とかじゃわからなかったなー。あっ、動画でもわからなかった」


私は、さっきから変な感じだった。下手くそに胸を触られて、凛君は緊張からずっと喋っていて…。頭と体が別の生き物のように変な感じだった。


「よかったね」


「うん、初めてが凛さんでよかったよ!まだ、触ってていい?」


「うん」


「どうしたら、気持ちいい?」


「好きなようにしたらいいんだよ」


「凛さん」


そう言って、凛君はお尻にそれを付けながら胸を触ってくる。


「キスしたい。顔こっちに向けれる?」


「うん」


私は、ゆっくり体を凛君に向ける。


「大人がするのをしていい?」


「どういうの?」


気づいたら、私は16歳になったみたいに知らないフリして喋ってる。私をこうさせてるのは、凛君の純粋さなのがわかる。


「ディープキスだっけ!やった事あるでしょ?」


「わかんないよ」


「何で、嘘つくの!」


「嘘つきたい」


「わかった!凛さんは、今、僕と同じ歳ね」


凛君は、何かを察したらしくそう言った。


「うん」


「凛」


「はい」


「こうやって」


そう言われて凛君の真似をする。


「下手だったらごめんね」


私は、首を横に振った。その瞬間、凛君は私に頑張ってキスをする。下手くそだけど、可愛くて…。凛君は濃厚なキスを繰り返してる。

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