15.自分を捨てて、また拾う

 人生において何回か自分を捨てる作業がある。

 過去のすべてのものを持っていくことはできない。


 たとえばノート。

 想い出のカード。

 すべてを捨てる時に自分の頑張りまで捨ててしまったようでかなしい。


 捨てずに済んだ人を見ると悔しくもある。


 何とも複雑な感情になる。


 何回私の大切なものを捨てればいいの?


 親の都合で。

 もう嫌だよ。

 自分のことを肯定させてよ。


 否定しないでよ。

 自分に自信持たせてよ。


 自分の心を守らせてよ。

 自分を保たせてよ。


 人権ある限りあがき続ける。

 自分を幸せにできるのは自分だけ。


 誰に聞いてもぞんざい言葉、おざなりな対応。

 悔しいとすら表現できない。

 

 私ってなんで生んだんだろ?

 両親に激しく疑問。

 

 もう問いかけても帰ってくる答えはない。

 わめいても、叫んでも答えは永遠にない。


 ねぇ、私の人生どうしたかった?

 なんて答えるんだろう?


 私そんなにいい子じゃないよ。

 私のありのままでいることを許して。

 

 ああ、どうせ怒られるんだろうな。

 でも、もう起こり声さえ聞こえない。

 私は自由。


 END


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