9.途絶えた絆

 途絶えた人との絆

 昔やめてしまった団体がある。

 そこに所属する人はこういった。

 いつか戻ってこいよ。


 いつかはまだ来ていない。


 それなのに変えてしまったアドレス。


 もう一度と思っていたメールは送れないまま。

 そのままでしかない途切れた関係。


 育てることもできないままに月日は過ぎる。


 傷ついた心は言えることはない。

 深く病んで自分では修繕不可能なのだ。

 もう止まらない。


 血がどくどくと流れ出るだけでだれも何も止まらないまま。


 これは私の甘えかな。

 やめたことは振り返らない。


 忘却の彼方へ送るべきなのだ。


 人の傷をえぐるのがうまい人もいる。

 そんな人には私はどう接すればいい? 

 わからないだけならば深く考えなければいい。

 泣こうが笑っていようが、あの場所はもう私の生きる場所ではない。


 仕方ないのだ。道は分かれた。もう振り返らない。


 END

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