第5話 議会

議会

       菅野亮祐 


なにかに思い悩むと

ぼくの頭の中の議会が

右翼と左翼に分かれて

議論を始める

急進派が無茶をすると

穏健派がまあまあとたしなめる

議論は白熱して

そのうち取っ組み合いになった

けれど賢い議長が争いを収めて

怒りの鞘を元に収める

法案は可決された

口のスポークスマンが高らかに叫ぶ

「わかりません。」

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