第28話アセットへの乗り込み
「どうやらあの人達に聞いてみるしかなさそうですね」
そう言いながらモモさんはその男の人達の方に向かってゆっくりと慎重に近づいていく。
「あのもしよかったら私をあなた達のアジトまで連れて行ってもらえませんか?」
「俺達のアジト簡単に押せるわけにはいかないなちょっと簡単には見せられないものがそこにあるからな」
「見られたくない物って例えば何ですか?」
「そうだな例えば…可愛い女の子の母親の無残な姿とか」
1人の男が顔にニヤリと笑みを浮かべてそう言った。
「やっぱりあなた達があの女の子のお母さん誘拐したのね!」
少し遠くの方で隠れて話を聞いていたナギがとうとう耐え切れなくなり、その2人の男とモモさんの間に割って入った。
僕も少し遅れてその男の人達の前に出る。
「あなた達のそのアジトの場所を教えなさい、そこにあの子のお母さんもいるんでしょ」
ナギはその人達を脅すように魔法の杖を顔の前まで持ってきて鋭い目つきで睨みつける。
「なんだそんなんで俺達を脅しているつもりか?」
そう言って鼻で笑い溶かす。
「いいから答えてあの子の母親がどこにいるのか!」
「だからそう簡単に答えるわけがないだろうが!」
男がそう言ったと同時に剣を構え襲い掛かってくる。
続けてもう1人の男も剣を構え襲い掛かってくる。
僕達は冷静にその攻撃を避けていく。
「やっぱり聞いてた通りそう簡単にはいかないみたいだな」
「当たり前でしょあの子を助けるためにも私達は負けるわけにはいかないんだから!」
ナギが強い口調でそう言葉を返した。
「なら俺達2人も本気を出すしかないみたいだな」
余裕の笑みを顔にかけてそう言葉を返してくる。
それと同時に強く踏み込んで一気にナギとの距離を詰めて勢いよくその件を上から振り下ろす。
ナギはその攻撃を顔色一つ変えることなく避けた。
「その攻撃があなた達の本気なの?」
男達2人をあおるように言った。
「女のくせになりやがって!」
「私達がいることも忘れないでください」
モモさんがそう言って1人の男の人の前に立つ。
『もちろん僕がいることもね』
「なんなんだこのガキちょこまかとめんどくせえ!」
「死ねガキが!」
男は強い口調でそう言って少ししゃがんでその手に持っている剣を振り下ろす。
その攻撃をすかさず交わしその男の顎に向かって綺麗にアッパーカットを決める。
するとその男は地面にそのまま倒れた。
「なんなんだこのガキ普通の赤ん坊じゃね!」
「さあ残るはあなただけよ私に殴られたくなかったら早くアジトの場所を吐いて」
ナギが そう言って距離を詰めると 男が腰を抜かしてゆっくりと後ろに下がる。
「アジトにその小さいガキがいるとは限らないぞ!」
震えた声でそう言ってくる。
「今更嘘ついても遅いわよ、さっき仲間と話してた時私達を誘い込むためにあの女の子を使ったっていう話ししてたじゃない」
「確かにそういう話はしてたかもなだけど俺の記憶が正しければ俺はあのガキのお母さんがアジトにいるとしか言ってないぞ」
「ということはつまりあの子はあなた達のアジトにはいないってこと!」
「だから何度も言わせんじゃないよ敵が自分のアジトを簡単に教えるわけないだろう」
「ナギさん 今こんなことをしている場合ではないですよ早くアジトを見つけてその女の子を助けないと!」
「そうね」
それから僕達は手がかりらしいものもないのでしらみつぶしに敵のアジトを探した。
「ここが敵のアジトなのかしら?」
ナギが疑問を含んだ口調でそう言った。
その建物は明らかに古くオンボロで今にも崩れそうだ。
ドアの鍵は閉まっているようだったが 建物自体が古かったのでナギにドアを蹴破ってもらった。
「無事に来てくれたみたいだな」
そのアジトの中には見るからに人相の悪いガタイの良い男達が大勢いた。
少なくとも20人以上はいるだろう。
「まんまと俺たちの罠にはまってくれるとはな」
1人のリーダー的な男がそう言いながら僕達との距離を詰めてくる。
その後ろにさっきまで一緒にいた女の子と、鎖につながれている女の子のお母さんらしき人がいた。
「罠にはまってくれたってどういうこと?」
ナギが疑問の言葉を投げかける。
「ああ最近麻薬のことについて鍵回ってるっていう冒険者がいるって言うから早めに潰しておこうと思ってな」
「そうじゃなかったらあいつらにあんなわざわざ情報を漏らすような事言わせねぇよ」
「あいつらやってもしかしてさっき私たちと戦った2人の男の子と?」
そう確認の言葉を投げかける。
「ああそうだよ」
「じゃあ何でわざわざあの子を私たちに 近づけさせたの!」
ナギが怒りがこもった口調で そう言葉を口にする。
「クロ最強パーティーって言われてるお前らでも子供相手になれば少しは警戒心が薄れると思ったんだよ」
「 それでもわからないことがまだ一つあるんですけど?」
横にいるモモさんが 真剣な表情でそう言った。
「私達を最初からここにおびき寄せるつもりなら女の子にここまで案内させればよかったんじゃないんですか?」
「なのになんであなた達はそれをしなかったんですか?」
「そんなの決まってるじゃねえか俺がお前達がこのアジトに慌てた顔をして乗り込んでくるのが楽しみだったからだよ!」
「ははは!!!」
その男は楽しそうに高々と声を上げて笑う。
『ナギ!』
『ええ!』
『モモさん!』
『はい!』
その言葉を聞いた瞬間3人の中にある何かが切れた。
「私達をここに誘い込むためだけに…」
「女の子とお母さんを使った何て…」
ナギはそう言いながら一歩一歩男の方へと近づいて行く。
その口調は 平成ではあったが同時に確かな静かな怒りを感じた。
僕とモモさんもその男に近づいて行く。
3人とも育児と武器を構える。
「お!早速俺達と野郎ってんだな」
周りにいる一人の男が顔に余裕の笑みを浮かべてそう言ってくる。
周りにいる男達もそれぞれ武器を構える。
「死ねーーー最強パーティーども!!!」
そう言いながら僕達3人に一気に襲いかかってくる。
『モモさんその男の攻撃を右に避けてください!』
僕の指示通り右にその攻撃を避ける。
『すごいですね勇者様自分の敵の相手をしながら私の敵の方の動きも把握するなんて!』
『ええ今回ばかりは負けるわけにはいきませんからね』
静かな怒りがこもった口調でそう言葉を返す。
『さすがにこの人数を長い時間相手にしてたら少しきついかもしれないな 何か作戦を考えないと』
剣を振る手は止めずにどうやったら 早くとするかを考えた。
『そうだ!今まで行ったことがないからどうなるか分かんないけどこのお試しだ』
スキルでガラガラを左手に持ち、その持っているガラガラを棍棒に変形させ 大きさを右手に持っている探検と同じぐらいの大きさにした。
それから僕は素早い攻撃で次から次へと敵を倒していく。
ナギとモモさんも次から次へと容赦なく敵を倒していく。
「なんなんだよこいつら全員化け物だ!」
敵の男の一人が声を震わせながら誘いたいをしたそう言ってくる。
「あなた達は私達を本気で怒らせたんです、なのでこれは当然の報いですよ」
とても冷ややかな口調でそう言葉を返す。
「やだやだ俺はまだ死にたくない、やめてくれーーー!!!」
(後書き)
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このお話は人気があれば続きを書こうと思っています。
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