A「せ、先輩…」

B「ん、どしたの？」

A「えっと…あの、ですね…」

B「なになに、勿体ぶらず言ってみな？」

A「これ…ピアス開けるの…やってくれませんか？」

B「ああピアスね、いいよん。」

A「自分でやるの怖くて…」

B「わかる、俺も怖かった。」

A「でも先輩、今では…10個くらい開けてますよね？」

B「うん、5個目くらいから抵抗が無くなってきちゃってね。」

B「それじゃ、まずは消毒してと……体強張ってるけど、やっぱり怖い？」

A「ちょっとだけ…」

B「大丈夫…リラックスしな。」

A「はい…」

B「開けるのは耳たぶのここでいいんだよね？」

A「えっーと…　そこでお願いします。」

B「おっけー、それじゃいくよ？」

A「は、はい。」

B「せーの」

A「痛ッ…！」

B「ほい、空いたよ」

A「あ、ありがとうございます…いたた…」

B「ファーストピアスが馴染むまでは、それ外しちゃだめだよ？」

A「わかりました…」

B「ん。　あ、もしピアス穴が腫れたりしたら、そん時は迷わずに病院に行きな。」

A「はい、色々とありがとうございました…！　じゃ、私はこれで！」

B「うん、じゃあね。　……ついにあの子もピアスデビューかぁ。　変な男がつかないといいんだけど…」

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