血生臭いクリスマス

神威「スゥ…ハァー なぁ、今日は何月何日だ。」


叢雲「12月25日、クリスマスさ。」


神威「ふーん…どうりで町が賑やかな訳だ。」


叢雲「イエス・キリストの生誕を祝う日に人を殺す、これ以上ないくらい罰当たりだぜ?」


神威「ハハッ…何を今更。」


叢雲「違いねぇ」


神威「そういやお前、大事な嫁さんと子供が待ってるんだろ? 帰らなくていいのか?」


叢雲「ああ、掃除屋(クリーナー)も呼んだし、これ吸ったらそうさせてもらうよ。」


神威「おう、そんじゃこれやるよ。」


叢雲「なんだ?」


神威「待たせておいて手ぶらで帰るってのもなんだ、それで何か買って行ってやれよ。」


叢雲「サンキュ、助かるよ。 悪いな、今年こそはお前と飲む約束だったんだが。」


神威「気にすんな、優先順位は仕事>家族>俺だ。仕事に来てくれただけでも十分さ。」


叢雲「今度、一杯奢らせてくれ。」


神威「ああ」


叢雲「じゃ俺はこれで」


神威「お疲れさん。………次の合コン、いつだったっけな。」

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