第4話 これを勉強と呼ばないのなら無駄でもいい

言葉の意味を調べる時間。誰かもそんなリズムのいい小説を公開していましたが、とてもいい時間です。覚えていない勉強は無駄ですか?時間の無駄ですか?私のこの集中も、感動も、へぇボタンも無駄ですか?身になっていなければ、実に成らなければすべて無駄ですか?過ちは過去ですか?過ぎてしまえば終わりですか?無駄口、無駄遣い、無駄話、それでいいしそれがいい。無駄でもいいから話させて。無駄ではないといってくれなくていいから。覚えていられないことはすべて無駄ですか?記憶にないことは罪ですか?調べた記憶しかありません。つながりません。意味がないですか?無駄足で無駄骨で骨折り損で骨休め、無断で土足で無言でむごい。無惨で無念で無茶してムカつく。難しくてむつかしくて無数の夢中の無休のミュージック、無視して矛盾で無謀でムラムラする。蒸し焼き、無臭で無宗教。昔昔の無回答、無価値で無差別むやみやたらに無理難題、無制限、夢想して無双して、無意味。無音、鞭、無添加、胸騒ぎ、無反応無免許無用の長物、無農薬、無性に。無力。あってもかえって邪魔になるもの、役に立たないものであふれるこの暮らしをなんとかしたい。無駄にできないものだらけなのに、日々無駄にしている。時間がアイスのように溶けていく。お金が湯水のように流れていく。人が塵のように散っていく。充電がないスマホは危険物だ。役に立たない。これは勉強じゃない。無駄だ。駄々っ子だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る