第5話
案内された部屋はこじんまりとしていて落ち着けそうな雰囲気だった。
そういえば、玄関は引き戸という古風な感じがあったが、改めて宿の外観を思い出すと、古びたような感じはなかった。
もしかしたら古民家を改築したのかもしれない。
それよりも、さっきから
と急いでバックパックの中身を確認する。
そしてバックパックを開けた途端に
「やぁ、元気?」
「いや、あの、私は元気です。が、どうしたのですか? 急に静かになってしまって」
「まぁ、色々と事情があってな。それよりもあの子、可愛かったやろ? メグちゃんいうねん」
「確か、ぺぺちゃんと呼ばれてましたよね?」
「うん、せやで、お前かって初めてワイを見た時、ぺ、ぺ、ぺ、ペンギン! 言うとったやろ?そいでもってわいの名前はぺペンギン、いうことや。お前もワイのことぺペンギンって呼んでええで。せやけど、ぺぺちゃん、はやめてや」
「流石に私もぺぺちゃんは、ちょっと・・・。では、初めましてぺペンギンさん、私はコミネと申します」
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