RPG.A

浅倉 茉白

第1話 旅に出る

 部屋の机に、手紙が置いてあった。






 誰が置いたかもわからない手紙。






 そもそも自分は誰で、何者なのか? それすら覚えがなかった。




 手紙を読むと、そこに書かれていたのは。



「自分を知る旅に出なさい」



 この手紙を書いた人は、私のことを知っているのだろうか。それならば書いて教えてくれればいいのに。



 そう思いつつ、旅に出た。

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