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それでも何日かして日常を取り戻していた。

三日後にはチェキ会が待っている。


今日は、山本さん宅を尋ねた。

イチローさんは、ななちゃんの写真を切り抜いてオブジェみたいな

コラージュを作っていた。

「力作じゃないですか。」

「ちょっと気合がはいっちゃったよ。」

この写真好きです。

この間のななちゃんメールにあった写真を指すと、イチローさんも、そうそうこれいいよねって言って賛同する。

ななちゃんの自撮りで、いわゆる映えてるってやつ。

ななちゃんはあんまり自撮りを載せないけど、これは出来が良かったのだろう。

まあ、出来が悪くても載せてほしいけど。


「同期会どうだった?」

「ああ、まあ普通ですよ。」

「その感じは、いまいちだったね。」

「うん。」

「はは。苦手だと思うから、そういうの。」

「その通りです。」


イチローさんには、この間、同期会があるって話をしていた。

その時は、楽しみでちょっと上機嫌で話していたけど、イチローさんはなんだろう、こうなるってことを察していたのかもしれない。

イチローになんか心の中を見透かされている気がした。


「飲もう飲もう」

そう言って冷蔵庫からレモンチューハイを出してくれた。

冷えたチューハイがおいしかった。


もう少しでイチローさんをハグしそうになった。

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