第43話 進化完了
あぁ。明るい。目の前が真っ白。これは、神とかに話しかけられるっていう展開では!
…
……
……………
いや、そんなことなかったわ。目が外の明るさに慣れてきていつもの森の風景が見えてきた。僕大分大きくなってきたな。前は周りの木と同じで、3メートルぐらいだったけど、5倍ぐらいの大きさになったかな。かなり遠くまで見渡せるようになったな。
さて、みんなも進化完了して、活動しているところかな。そういえば、専門的な仕事を振り分けて集落を発展させてこうっていうことを伝えるのがまだだったんだよね。
地上を見たら、見慣れない人がいっぱいいた。二足歩行に慣れてなさそうな歩き方だし、亜人に進化したグループだね。ゴブリン達が先生になって走り方とか手の器用な使い方とか教えてるね。
<みんなー。おはよう。結構姿変わったね。どれぐらいのバランスで進化したか知りたいから、点呼取るよ。
「おー。メグル進化終わったのか。」
<ハルは魔神系統に進化したんだね。ハイウルフはかなり大きい種族なんだね。
「そうだな。大きくなったことでさらに素早い動きができるようになったな。」
<そこの狐耳は、アキかな。
「ええ。そうよ。結構姿変わったけど意外と分かるものね。妖狐にするか亜人にするか最後まで迷ったのだけれども、ゴブリン達が器用に果物取っていたのを思い出して、亜人にするのもいいかなって思ったのよね。」
<もしかして、今着てる服ってゴブリン達の?
「そうね。余っていたものを着させてもらってるわ。」
<なるほどね。そこの木の鎧を着ているのはフユかな。
「…そう。なんか、女神系統だけど木を操る能力で身も覆えたから鎧みたいにしてる。」
<かっけえな。背中に木を生やしているのはナツだよね。
「そうじゃ。儂じゃ。儂の場合は立派な木が生えたが、他の仲間は四角く整えられた木が生えた者や砂と石が生えてきた者もおって、なかなかに謎が多い進化先じゃったわ。」
<完全に庭だね。この世界にも枯山水は存在していたんだね。
見た感じ、半々で進化したかな。いや、若干亜人が多い気がするね。よし、これも踏まえてみんなに仕事を振り分けていくことにしよう。
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