第34話 相談

 ゴブリンに色々聞いて僕は可能性を感じたけどみんなはどうかな。

〈みんな、出てきていいよ。彼らには敵意はなくて、逆に忠誠心があるみたいなんだ。

「聞いたたぜ。メグル。すごいことになったな。なあ、みんな。」

「ええ。そうね。私びっくりしちゃったわ。」

「そうじゃの。儂もゴブリンの王位が他の種族に渡ることがあるなんて知らなかったのー。」

「…流石メグル。格が違う。」

〈まあ。僕が一番びっくりしたと思うよ。で、相談なんだけどゴブリンたちを仲間に加えたいんだけどどうかな?

「俺は、来るものは拒まずな精神でいいと思うぞ。」

「ちょっとハル!そんな簡単に決めていい問題じゃないのよ。この辺にはあの数のゴブリンを賄えるほどの食糧はないのよ。」

「うっ。確かにそうだな。」

〈それについては僕に考えがあるんだ。

「それってなんじゃ。メグル殿。」

〈農業をするんだ。それには、とても広い土地が必要なんだけど、森を切り拓いて建物を作る資材にすれば一石二鳥になるんじゃないかと思っているんだけど。

「…農業とは、どのように行うのだ。」

「フユ、ナイス質問!私もわかりません。」

〈僕のスキルで調べられると思うよ。

 前々から思ったたんだけど、僕の魔法書庫の部屋は個室みたいになってて、他にもっと広いスペースがありそうだったんだよね。多分、一般知識ぐらいは探せると思うんだよね。

〈とにかく、僕に任せてくれないかな?

「いいぜ。メグル。任せた。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る